Undetectable(検出限界値未満)=Untransmittable(HIV感染しない)略して「U=U」
世界エイズデーは、世界レベルでのエイズの蔓延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を図ることを目的として、WHOが1988年に定めたものです。
治療法の進歩によりHIV陽性者は感染の早期把握、治療の早期開始・継続によりエイズの発症を防ぐことができ、HIVに感染していない人と同等の生活を送ることが期待できるようになりました。エイズを発症する前にHIV感染を知り、適切な治療を受ければHIV感染症は「不治の特別な病」ではなくコントロール可能な病気です。
また、近年では、HIV治療を受け、血液中のウイルス量が検査で検出できない程度に最低6ヶ月以上継続的に抑えられているHIV陽性者からは、HIVが他の人に感染することがないことも確認されています。
しかし、現状はそうした変化が正確な情報として十分に伝わっているとは言えず、有効な治療法がなく死に至る病であった時代の認識にとどまっている場合が少なくありません。そのことがHIV感染を心配する人たちを検査や治療から遠ざけ、また差別や偏見を招く要因のひとつになっているとも言われています。
この「U=U」という言葉を知ることを契機に、もう一度HIV/エイズのことを皆で考えてみましょう。ひとりでも多くの人がHIV/エイズのことを自分の事として捉え、HIV/エイズに関する検査や治療、支援などの最新の知識を知り、HIV検査の受検促進や差別・偏見の解消につなげましょう。
宮崎県では、HIV感染者・エイズ患者が毎年報告されています。また、近年は梅毒も急増しています。自分自身の感染予防のためにも、この機会に性感染症の知識や検査のことを正しく知ってみませんか?
■保健所での検査
保健所では、HIV・梅毒の他、性器クラミジア感染症・淋菌感染症等の無料・匿名検査を実施しています。前日までの電話予約が必要です(氏名等はお聞きしません)
■医療機関での検査
宮崎県では、保健所以外での検査機会を拡大し、早期発見・早期治療に繋げるため、無症状の方を対象とした医療機関での無料匿名検査を1月から2月中に予定しています。
詳しくは、宮崎県のホームページをご覧ください。
お問合せ:県庁感染症対策課
【電話】0985-44-2620
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