11月11日(土)に西郷病院におきまして、新たな試みとなる「へき地医療従事者研修会(技術研修会)」が開催されました。
この研修会は、宮崎県へき地医療支援推進機構が主催するもので、普段から研修の機会を充分に得られない、へき地に勤務している医療従事者を対象とした「技術研修会」です。
当日は、へき地医療支援推進機構専任の医師である金丸勝弘医師、松田俊太郎医師(いずれも県立延岡病院勤務)の両名が講師となって、へき地医療の現場や救急事案などで実際に処置する頻度の高い「気管挿管に関する技術研修」が行われました。
県内からは、県北部を中心とするへき地医療機関に従事している自治医大卒医師をはじめ美郷町の救急隊(日本救急システム(株))からも参加をいただき総勢20名の受講者が研修を受講しました。
実際に、気管挿管の器具を使用した実技研修をはじめ、輪状甲状靭帯切開といった具体的な手技に至るまで、講師により丁寧な解説と指導がなされ、参加者は一様に真剣な様子で研修に参加していました。
日頃から、在来患者の診療で終始する地域医療の現場では、若手の医師の実践的な研修機会を確保することが非常に困難であることも事実です。今回このような、より専門性の高い研修会を実施することで、へき地に勤務しながらも医療技術のスキルをあげていくことが出来る一つのモデルケースになったのではないでしょうか。この研修は2回目以降も計画され、ニーズに即した技術の向上に努めていく予定です。
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