北郷診療所所長の漆野です。今回は“ヒートショック”についてお話させていただきます。
ヒートショックをご存知でしょうか。急激な温度変化により、血圧が変動することで、失神や心筋梗塞・脳出血・脳梗塞などの血管の病気などを引き起こす健康被害のことです。高齢になると血圧を正常に保つ機能が低下するためヒートショックを起こしやすくなることがあり注意が必要です。
暖かい部屋から寒いトイレや浴室に移動すると、体が温度変化にさらされ血圧が変動することで、ヒートショックを起こし、入浴中の溺死や急死につながることがあります。
ヒートショックを防止するポイントは下記の通りです。
・入浴前に脱衣所や浴室を暖める。
・湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にする。
・浴槽から急に立ち上がらないようにする。
・食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避ける。
・入浴前に同居者に一声掛けて、意識してもらう。
11月〜3月の寒い時期に起きやすく、特に1月に入浴中の事故の頻度が増えると言われています。健康維持のためヒートショック予防に取り組んでください。
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