■災害拠点病院とは
理事長兼院長 長田直人(ながたなおと)
災害拠点病院とは、地震、津波、台風、噴火など災害が発生した時、災害医療を行う医療機関を支援する病院で、当センターは一般的な病院としての機能に加え、災害発生時の救急医療に対応できる能力を有している病院です。
災害拠点病院の指定要件をいくつか簡単に説明します。
(1)24時間緊急対応し、災害発生時に被災地内の傷病者などの受け入れや搬出を行うことが可能な体制を有する。
(2)災害発生時、被災地からの傷病者の受入拠点にもなる。
(3)災害派遣医療チーム(※DMAT)を保有し、その派遣体制がある。
(4)救命救急センターまたは第二次救急医療機関である。他にも災害発生時に被災者への対応ができるよう、さまざまな要件を満たさなければなりません。
当センターは西都児湯二次医療圏の地域災害拠点病院(二次医療圏ごとに1カ所以上整備)として県から指定されています。
災害発生時にしっかり機能するために、当センターでは定期的に災害訓練を実施しています。
※DMAT…災害時に広域医療搬送、病院支援、域内搬送、現場活動などを行う医療チームです。医師1人・看護師2人・業務調整員1人の4人編成となっており、現在当センターには、医師2人、看護師3人、業務調整員2人が在籍しています。
◇二次医療圏とは
病院と診療所の病床の整備を図るべき地域的単位として、宮崎県では、延岡西臼杵・日向入郷・宮崎東諸県・西都児湯・日南串間・都城北諸県・西諸の7医療圏が設定されています。
問い合わせ:西都児湯医療センター
【電話】42-1113
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