■感染症対策とこれから
理事長兼院長 長田直人(ながたなおと)
令和5年4月に当センターへ着任して、早1年が経ちました。コロナ感染症が5類へと移行した5月8日から2月末までの間、49人のコロナ感染の入院患者さんを治療しました。49人のうち、市内在住の方は34人、市外の方が15人でした。80歳以上の方が35人で、21人の方に酸素投与が必要でした。特に重症となった方はいませんでした。また、令和4年度は、102人の方が入院し、残念ながら1人の方は亡くなっておられます。今後も、西都児湯医療圏の感染症対策に積極的に取り組んでいきます。
さて、4月から新たに総合内科(循環器内科でもあります)の40歳代の若い医師が着任します。今まで総合診療科、循環器内科で内科疾患に対応していましたが、一段とパワーアップして内科関連の病気に取り組めます。さらに、健診部門に、非常勤の放射線医師が1人増えます。外来や入院患者の画像診断も、今まで以上に迅速かつ的確に行えるようになります。積極的に医師の招へいに努めた結果、少しずつですが医師が集まっています。
一方、センターの療養環境をみると、病院本体は築40年以上が経過して老朽化が進んでいるため、大雨になると雨漏りし、漏電により暖房・冷房が停止するなど、患者さんにご迷惑をかけることも珍しくありません。また、トイレの整備が不十分で、大腸の内視鏡検査では患者さんに負担をかけています。
これからのセンターの4年間のかじ取りを任されました。将来を見据えて、引き続き経営の安定に努め、真剣に新病院建設に取り組まなければと感じています。
問い合わせ:西都児湯医療センター
【電話】42-1113
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