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宮崎県都城市

◆「九州、全国を驚かせよう」
~Tonishi Styleの合言葉を胸に~
都城西高校レスリング部 監督 長尾勇気さん

今年5月に行われた県高校総体団体戦で悲願の初優勝をつかみ取り、その勢いのまま九州総体でも準優勝した都城西高等学校レスリング部。創部6年目で、県総体の個人戦でも4人が優勝するほどの強豪校に育て上げたのが、自身も世界選手権への出場経験のある長尾勇気監督です。
長尾監督が同校に転勤してきたのは平成28年。その頃は、都城地区の高校にはレスリング部がありませんでした。「小・中学生が所属するジュニアチームはあるけど、中学を卒業するとレスリング部のある市外の高校に選手が流出していたので、何とかしたいという思いはありました」と話す長尾監督。赴任初年度は他のスポーツ部を顧問するも、翌年度には生徒2人とレスリング同好会を立ち上げます。練習場である武道場は、空調設備も整っておらず夏は暑く冬は寒い環境で、マットも他の高校の中古品を使って練習していました。そのような中でも、日々の練習に励み、その年に行われた大会で個人戦上位入賞などの好成績を残し、1年後には部に昇格。現在では強化推進部として学校から認められています。
“Tonishi Style”は、勉学と部活を両立するため限られた時間の中で集中的に練習を行うことを示すチームの合言葉。平日は強化推進部で認められている朝練の30分と夕方2時間程度の短い時間の中、この合言葉を胸に練習に励んでいます。また、週2回ほどは南九州大学生やジュニアクラブ生とも合同で練習していて、長尾監督からの情熱と愛情あふれる指導を受け、力をつけてきたことが今回の高校総体の結果につながりました。
長尾監督は「ここ都城からオリンピック選手を」と力強く語ります。今年8月に行われたU17世界選手権と東アジア・ユース大会の両大会で前原晟人(あきと)さんが優勝するなど、これまでも、そしてこれからもTonishi Styleで成長を続ける選手たち。彼らがオリンピックの舞台で躍動する未来は、そう遠くないかもしれません。

◇Interview
都城西高校 3年 前原晟人さん
U17世界選手権 優勝
東アジア・ユース大会 優勝
5歳から始めたレスリング。勝てない日が続いた中学生までは辞めたいと思う時期もありました。そんなときに両親の「高校・大学で伸びる」という言葉を信じて続けてきたことで、今年4月には日本一、8月には世界一を取ることができました。日本一になった際に長尾先生と交わしたハイタッチは強く記憶に残っています。レスリングは、毎日の練習をコツコツと積み重ねることで必ず強くなれるスポーツです。オリンピックでの金メダル獲得を目指して、今後も日々の練習を積み重ねていきたいです。

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