本市には、都城大弓をはじめ、長年にわたり受け継がれてきた匠の技による伝統的工芸品が数多くあります。一方で、深刻な後継者不足に直面しているものづくりの現場。今回は、その解消のための取り組みを紹介します。
■後継者インターンシップの取り組み
全国の美術工芸を専攻する学生などを対象に、本市の伝統的工芸事業者2社(東郷織物、新留木刀製作所)でインターンシップの受入れを実施しました。インターンシップ生らは、多数の応募の中から、書類選考やウェブ面談による審査を通過し、各事業所のインターンシップに参加。参加者らは「実際に仕事体験ができる機会をいただけてありがたい」「良いものを作る職人になりたい」と、意欲を見せていました。
本取り組みは、後継者育成に加えて、本市が誇る伝統的工芸品や、その制作に携わる職人の魅力をPRする機会になると期待されます。
■メッセージ
「若い世代に手仕事の魅力を伝えたい」
株式会社東郷織物 湯浅 歩(あゆみ)さん
今年7月、全国から応募があった学生ら6人のインターンシップを受け入れました。
伝統的工芸品産業は職人の人材不足が深刻となっていて、需要はあるものの生産が追いつかない状況にあります。自分の手で一から作り、目の前で出来上がっていく手仕事の魅力をインターンシップで実感してもらうことで、若い担い手の確保につながればうれしいです。
問い合わせ:ふるさと産業推進局
【電話】23‒2193
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