■「伸(しん)」
八木 常憲 作(1989年)
作者の八木常憲(つねのり)は、1947年に都城市姫城町に生まれました。都城西高校で水流添耕(つるぞえこう)、宮崎大学では辻弘(つじひろむ)に美術を学んだ後、県立高校などの美術教諭として後進を育てながら自身の制作活動を続けてきました。
空へ向かってすらりと伸びる石柱で構成された本作は、木彫が主の八木作品には珍しく、御影石が素材です。霧島連山の高千穂の峰をイメージしたという三角形の姿は、石柱の傾きによって、山同様に見る角度で姿を変えます。
手で直接彫りながら形を決めていく木彫とは異なるものの、マケット(作品模型)を何通りも組み合わせて構想を練ったという本作。作者の「手を動かすことで考える」制作姿勢は一貫しているといえるでしょう。
※本作は市立美術館前に常設展示
問い合わせ:市立美術館
【電話】25-1447
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