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都城島津伝承館 企画展「北郷氏誕生 ー南北朝・室町時代の都城ー」

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宮崎県都城市

島津本家4代忠宗(ただむね)の6男資忠を始祖とする北郷氏(後の都城島津氏)は、南北朝時代に北郷(ほんごう)の地を獲得して以来、約200年かけて都城盆地を統一しました。
資忠が北郷の地を獲得した当時の都城盆地は、鎌倉時代以来の在地領主の影響力が強く、また、北朝と南朝の勢力に分かれて各領主らが争っていて、北郷氏がその地を治めるのは困難な状況でした。南北朝合一後も、室町幕府の守護を務める島津本家の内紛の影響を受け、北郷氏は長らく都城盆地のごく一部を治めるにとどまりました。北郷氏が都城盆地で存在感を高めるには、8代忠相(ただすけ)の登場を待たなければなりませんでした。
本企画展では、南北朝時代から室町時代にかけて、北郷氏がどのように勢力を伸ばし、都城盆地を統一するに至ったのか、島津本家や在地領主らとの関係を探りながら、関連する収蔵史料を用いて紹介します。

・古江村薩摩迫御殿旧跡之図
島津資忠(すけただ)は、北郷薩摩迫(現在の山田町)に屋敷を構え、以降、地名を取って「北郷」を名乗るようになりました。
この絵図は、江戸時代の薩摩迫を詳細に描いたものです。

■主な展示史料
○本田久兼(ひさかね)軍忠状
島津家の家臣である本田久兼という人物が京都の合戦での自分の功績(軍忠)を認めてもらうために提出した書状。本史料から、南北朝動乱期に資忠が兄の貞久に従って本合戦に参加していたことが読み取れます。

○鉄錆地南蛮胴具足(てつさびじなんばんどうぐそく)
8代忠相が着用したと伝えられる甲冑(かっちゅう)で、都城島津家において特に大切に伝えられてきました。
兜(かぶと)、胴、臑当(すねあて)は戦国時代に流行した異国風の具足の形をしていて、特にクジラのひげで作られた脇立を持つ兜が目を引きます。

■企画展の概要
会期:7月29日(土)~10月1日(日)
※月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)は休館日
開館時間:9時~17時(入館16時半まで)
観覧料:一般220円(160円)、高校生・大学生160円(110円)、中学生以下無料
※( )内は20人以上の団体料金。本宅別途110円

■関連イベント(無料)
(1)講演会「南九州の南北朝内乱と都城」
日時:8月19日(土) 13時30分~
講師:東京大学史料編纂(へんさん)所 堀川康史 准教授
会場:まちなか交流センター
定員:70人

(2)学芸員展示解説講座
日時:8月5日(土) 13時30分~15時30分
会場:都城島津伝承館
定員:20人
その他:企画展観覧券が必要

※(1)(2)とも要申し込み、先着順。7月11日(火)から電話またはファクス(【FAX】36‒4019)で申し込みを受け付けます

問い合わせ:都城島津邸
【電話】23‒2116

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