国保は、病気やけがをしたときに医療費などの負担を軽くするため、全ての加入者がお金を出し合って互いに助け合う制度です。今回は、国保の運営に大きな影響を与える医療費の現状や、国保税の状況について紹介します。
■増え続ける医療費
加入者数が年々減少する一方で、高齢化や医療技術の高度化に伴い、1人当たりの医療費は増加傾向にあります。令和5年度の1人当たりの医療費は約46万円でした。
国保加入者数と一人当たり医療費の推移
■医療費の抑制のために
○定期的な健康診断の受診
特定健診を定期的に受診し、病気の早期発見や早期治療を心掛けましょう。
○医療費通知書の確認
市は、治療にかかった医療費額を年6回通知しています。自己負担額を確認して、医療費に対する関心を高めましょう。
○ジェネリック医薬品の利用
新薬に比べて価格が安いため、支払う代金の軽減や医療費全体の抑制にもつながる「ジェネリック医薬品」を利用しましょう。
※ジェネリック医薬品は、新薬と同じ有効成分で作られていて、同等の効果があります。また、味や臭いの改善、保存性の向上など、さらに工夫されたものもあります
■国保税の収納率・収納額
令和5年度の国保税の収納率は94・9パーセント。国保加入者の社会保険や後期高齢者医療保険への移行による加入者減少に伴い、収納額は減少傾向にあります。
国保税の収納額および収納率の推移
■国保税の適正な徴収と税負担の公平性を保つために
○夜間窓口の設置
毎週木曜日(祝日を除く)は、19時まで時間を延長して、納税相談を行っています。
○納税お知らせセンターの開設
センターでは滞納者に直接電話で納付を促しています。
○財産調査・差し押さえによる滞納処分
滞納者に対して、財産の調査に基づき預貯金など財産の差し押さえを行っています。
■納め忘れを防ぐ口座振替
納め忘れを防ぐため、口座振替を促進しています(ウェブ申込みも可)。申し込み方法など詳しくは、問い合わせください。
◆マイナンバーカードを健康保険証として利用ください
法律の改正により、12月2日以降は保険証の新規交付や再交付はできなくなり、マイナ保険証(保険証利用登録済みマイナンバーカード)を基本とする仕組みに移行します。マイナ保険証は、マイナポータルなどで事前の登録が必要です。
※マイナ保険証がない人は、「資格確認書」を医療機関などで提示して保険給付を受けることができます。資格確認書は、保険証の有効期限前に対象者に送付します
問い合わせ:保険年金課
【電話】23-2127
<この記事についてアンケートにご協力ください。>