■まちなかの新しいにぎわい
平成23年、中心市街地の中核店舗であった百貨店(旧都城大丸)が閉店。まちに活気が失われる中、にぎわい再生を図るため、平成27年から官民協働で当跡地を活用した公共施設と民間施設を複合的に整備する事業に取り組んできました。紆余(うよ)曲折を経ながらも、公共施設は中心市街地中核施設Mallmall(マルマル)が平成30年4月に開館。民間施設は民間複合施設TERRASTA(テラスタ)が令和4年4月にオープンしました。
■6年5カ月で来館者1千万人
市立図書館やまちなか広場、まちなか交流センター、保健センター、子育て世代活動支援センター「ぷれぴか」などの施設が集約されているMallmall。まちなかの憩いの場として親しまれている同施設には、開館当初から世代を問わず多くの人が訪れています。
9月14日には、開館から6年5カ月で来館者が1千万人に到達。1千万人目の来館者となった金丸彩佳さん(平塚町)は「Mallmallでは、ぷれぴかで子どもと遊び、帰りに市立図書館で絵本を借りています。子どもだけでなく、大人もゆっくり自分の時間を楽しめるのが魅力」と笑顔を見せていました。
◆“記憶”に刻まれる施設を目指して
商工部 横山哲英(あきひで)部長
かつての中心市街地には、多くの商店や百貨店が立ち並び、平成や令和生まれの人が想像もできないようなにぎわいにあふれていました。家族で映画を観て、百貨店を回り、食事をして帰った休日。そうした中心市街地での思い出は、今でも多くの人の記憶に刻み込まれていると思います。
私は、形は違えども、かつての中心市街地のように“記憶”に刻まれる多様な体験ができる施設を目指して、Mallmallの整備に携わってきました。ここで過ごした時間が、多くの人たちの記憶に刻まれ、故郷の原風景となることを願いながら、憩い・学び・楽しむ「たまり場」づくりを続けていきたいと思っています。
問い合わせ:商工政策課
【電話】23-2983
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