地域の課題解決や活性化のため、まちづくり協議会や自治公民館、NPO、各種団体による主体的で意欲的な取り組みが行われています。今回は横市地区の取り組みを中心に紹介します。
■住民が主役のまちづくり
少子高齢化を背景に、地域組織の構成員の減少や人と人とのつながりの希薄化など、多くの地域でコミュニティの機能が低下しています。このため、この先も誰もが安心して住み慣れた地域で暮らせるよう、住民やさまざまな団体、行政などが積極的に協働の取り組みを進めています。
本市でも、協働のまちづくりの拠点として、各地区にまちづくり協議会を設置。さらに、地域の課題を地域の力で解決する取り組みを支援するため、平成25年度から都城市地域活性化事業を展開しています。
■夏まつりで子どもたちの思い出づくりを
横市地区では、幅広い世代の住民が参加して、地域を元気にするまちづくりに取り組んでいます。
今回は、住民主体の夏まつりを開催した実行委員会の鎌田実行委員長と原田事務局長に話を聞きました。
ー夏まつり開催のきっかけは
(鎌)地域の子どもたちの夏の思い出を花火で盛り上げたい、地域の連帯感を高めたいという思いで、昨年、地域活性化事業を活用し、第1回「もちお公園夏まつり」を開催しました。
ー今年7月の夏まつりの様子は
(原)今年は約2千人が来場し、フィナーレの花火では大きな歓声が上がるなど、横市地区の新たな夏の風物詩として大成功を収めました。
また、西中学校と都城西高校の生徒55人が企画段階から参加しました。学生ならではの着眼点で「歌うま選手権」やダンスなどのステージイベントを企画・実施し、子どもたちの成長にもつながったと思います。
(鎌)地域の18自治公民館の館長や役員らの協力のほか、100を超える市内企業から協賛いただくなど、地元からの後押しもありうれしく思いました。
ー今後に向けての思いは
(原)横市地区には約6千世帯が住んでいて、子育て世代の住民も増えています。これからも、子どもたちが「今度は何があるかな」とわくわくしてくれるような仕掛けを考えて、地域のことに関心を持ってもらえるよう土台をつくることで、主体的な取り組みを地域全体に広げていきたいと思っています。
もちお公園夏まつり実行委員会
・実行委員長 鎌田健(たけし)さん
・事務局長 原田修作さん
問い合わせ:地域振興課
【電話】23-7146
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