市では、故郷や家族の元を離れて暮らす人の「都城へ帰って暮らしたい(移住したい)」という思いに対し、その実現を積極的に支援しています。都城を離れて暮らす家族や友人に、本市の取り組みを紹介ください。
また、今回は地元にUターンして元気に暮らす2人の近況を紹介します。
■安心の相談体制
移住を検討している人の相談対応を専門的に行う「移住・定住サポートセンター」。移住の際の支援制度や子育て、仕事、住まいに関することなどさまざまな相談事に柔軟に対応しています。センタースタッフが、一人一人の悩み事を丁寧に聴きながら、移住を検討している皆さんの不安や疑問を解消しています。
年々増加傾向にある移住相談。昨年度の新規相談件数は過去最高の4340件で、その結果3710人が移住しました。
■充実の移住支援策
住まいや仕事探しのため本市を訪れる人を対象に、宿泊費やレンタカー利用料の一部助成のほか、移住後の暮らしをサポートする移住応援給付金制度を実施しています。移住・定住支援策について詳しくは、特設サイト「住めば住むほど都城」を確認ください。
■仕事の不安を解消
同センターでは「雇用コーディネーター」を配置して、無料職業紹介を実施しています。雇用コーディネーターは、仕事を探している移住希望者の希望職種や条件などを聞き取り、求人企業と結びつけるマッチングを行い、就職をサポートしています。
今年度は10月末までに同センターを通して166人が本サポートを利用し、60人の就職が実現しました。
■遠方からの相談もOK
同センターでは、窓口での相談対応だけでなく、遠方の移住希望者でも気軽に相談できるよう、電話やメール、LINEのほか、ウェブ会議システム「Zoom」を使用したオンライン相談も実施。十分に納得した上で移住を検討することができます。
センタースタッフによる支援制度の説明のほか、就職相談にも応じていますので、気軽に利用ください。
○まずは私たちに相談ください
Uターンをはじめ、移住は人生の大きな出来事で、さまざまな不安がつきものです。本センターでは、そのような不安を解消できるよう、丁寧かつきめ細やかに移住相談に対応しています。まずは気軽に相談ください。
移住・定住サポートセンター 中島美浩 副主幹
◆宮崎のおいしいを地元都城から全国へ届けたい
徳山卓(すぐる)さん(郡元町)
高校を卒業後、東京のフレンチレストランなどでの勤務を経験して、3年前に妻と2人で私の地元都城にUターンしました。地元に戻るきっかけは老齢の両親のサポートをするためでしたが、一度地元を離れたことで宮崎の食材の素晴らしさを改めて再認識することができました。現在は、料理人としての経験を生かし、カレー専門店「都城にゃんこや」を開業。県産食材などを使ったオリジナルカレーの開発やキッチンカーでの移動販売をしています。
約20年ぶりの地元での生活には正直不安もありましたが、技術や経験があれば世界中どこにいても仕事ができる時代。賃料や物価が高い都会に比べて、開業にかかるコストが少ないなど地方ならではのメリットがあることも感じています。
現在は、主に地元の皆さんにキッチンカーで料理を提供していますが、今後の目標は宮崎の素晴らしい食材を生かしたメニューを全国のお客様へお届けできるようになること。まだまだ夢の途中ですが、ここ地元都城で挑戦を続けていきたいです。
◆離れて改めて感じるふるさとの良さ
西村真椰(まや)さん(野々美谷町)
東京で看護師として働いていましたが、結婚・出産を機に、3年前に夫婦2人の地元である都城へ戻りました。都城を離れていた間も、実家の両親から肉や焼酎を送ってもらったり、帰省すれば地元である山田の温泉に行ったりと、都城が大好きな私たち夫婦にとって、家族や友人など頼れる人たちの近くで生活し、子育てできるのは、とても心強いことです。
都城に戻ってきて改めて感じたのは、子育てしやすいまちだということ。子育ての「3つの完全無料化」などの手厚い支援には助けられているほか、子育て支援センターも頻繁に利用させてもらっています。また、子どもと出かけると、優しく声を掛けてくれる人がいたり、買い物中に荷物を運んでくれる人がいたりと、都城の人の温かさを感じる瞬間が多々あり、改めてふるさとの良さを感じています。
もうじき新しい家族を迎える予定の我が家。都城が大好きな私たち夫婦のように、子どもたちも都城でのびのびと育ち、ふるさとを好きになってくれたらうれしいです。今後、東京で頑張ってきた看護師としての経験も都城で生かせたらと思っています。
問い合わせ:移住・定住サポートセンター
【電話】23-2542
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