■MTエナジー株式会社
山之口町のGTエナジー有限会社が中心となり、地元企業19社で令和元年に設立したMTエナジー株式会社。同社は、県西初の木質バイオマス発電所で、地元の林業・製材業で発生する林地残材や未利用間伐材、木くずなどを利用した発電を行っています。林地残材などをエネルギー源とする本発電は、「植える・育てる・使う」という森林整備のサイクル促進や、廃材の流通コスト削減、林業従事者の減少などの課題解決にも期待が寄せられていて、森林資源の豊富な本市に適したクリーンな自然エネルギーです。
令和5年3月に発電所が本格稼働。従業員15人で力を合わせて安定した電力供給を実現しています。
「本格稼働が始まったばかりで課題はありますが、皆で力を合わせて乗り越えています。新しい企業だからこそ、自分らで創っていく楽しみもある」と話すのは運転業務主任の坂元昇さん。異業種から転職した坂元さんは、未経験の中、大規模な発電設備の仕組みや操作を一から熱心に学び、稼働して間もない本発電所を支えています。
林業の担い手不足が課題となる中、若い世代の育成にも力を入れている同社。市内の高校での事業説明や若い人が働きやすい職場環境づくりにも取り組んでいます。
「森林資源を地域内で循環させ、エネルギーの地産地消により都城を活性化したい」と語る坂元さんの瞳には、地域の林業の未来を支える挑戦への意欲が輝いていました。
MTエナジー株式会社
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