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都城市立美術館 vol.70

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宮崎県都城市

■「雨あがり」
益田 玉城(ぎょくじょう) 作(制作年不明)

梅の木の前で、麻の葉模様の羽織を着た女性が傘を畳みながら、薄く雲が残った空を見上げている様を描いた本作品。
この作品の表装は、掛け軸として仕立てられ、深い紺色の裂地(きれじ)が大部分を占めています。淡い色彩の絵に合わせるには少し重たい印象があり、内容や色合いに合わせて裂地を選ぶ一般的な掛け軸の手法では採用されない組み合わせです。これは、かつて「昭和の竜宮城」と称された料亭兼結婚式場の目黒雅叙園(がじょえん)(東京都目黒区)が本作品を所有していたことが影響しています。豪華絢爛(けんらん)な内装を特徴としていた同園には本作品以外にも同じ裂地のものがあることから、その雰囲気を重視したものと考えられます。
本作品は2月25日(日)まで開催中の収蔵作品展で展示中。

問い合わせ:市立美術館
【電話】25-1447

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