市では、外部の専門的人材を活用し、中心市街地のにぎわいの創出に取り組んでいます。今回は、この取り組みに尽力する2人に話を聞きました。
■空き店舗を活用したリノベーションまちづくり
(都城市中心市街地活性化タウンマネージャー 二宮啓市さん)
平成29年に都城市タウンマネジャーに着任して以来、中心市街地の空き店舗解消とまちなかの再生を目指す中心市街地再生プラン事業に注力してきました。着任直後は新規出店や改修工事などの相談も少なく、事業者への地道な声かけや講演、家守(やもり)塾、リノベーション講座などを通じ、空き店舗の利活用により貴重な空間資源が生まれることを訴えてきました。その結果、開業希望者や建物オーナーからの相談が増え、令和5年度までに新規出店50件や空き店舗改修30件、老朽化物件の解体19件に携わりました。街並みも着実に変化していて、特に空き店舗と小売店が混在する円頭庵(えんずあん)通りでは建物オーナーに水回りの整備を働きかけたことで飲食店が集積し、若者や女性で賑(にぎ)わう飲食店街へと変貌を遂げました。
私の任期は令和7年3月までとなりますが、後任の池田さんにこれまで培ったノウハウを引き継ぐことで、本市のさらなる発展につなげていければと思っています。
これまで大変ご支援をいただいた都城市の皆様に心からの感謝の意を表します。ありがとうございました。
■多くの方々と連携して中心市街地の再生に取り組む
(都城市地域プロジェクトマネージャー 池田浩二さん)
都城高専を卒業後、一級建築士として大阪や仙台市などで大手建築設計事務所に勤務。東日本大震災の復興事業や美術館、オフィスなどのワークスタイル改革、まちづくりなどに携わってきました。“残りのキャリアを地元都城のために”との思いで帰郷し、昨年9月に都城市地域プロジェクトマネージャーに就任。市中心市街地再生プラン事業に携わりながら、まちなかイルミネーションに合わせた「山門(さんもん)ライトアップ」や、通りの雰囲気を変えようと子どもや学生らと建物を塗装する「千日通りおめかしプロジェクト」を行いました。さらには、スノーピークと連携して“まちなかキャンプ”と題したアウトドア・防災体験を実施し、多くの人に参加いただきました。5月には、都城泉ヶ丘高校との共同企画「勉強に集中できるカフェ“MCS study café”」の社会実験を実施。学生や子どもたちのまちなかでの居場所づくりにも取り組んでいます。
「人が中心のまち」「みんなが歩きたくなるまち」を実現するため、空き店舗の解消を図りつつ、まちを変える小さな仕掛けづくりを続けていきたいです。ぜひ市民の皆さんのご協力をお願いします。
問い合わせ:商工政策課
【電話】23-2983
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