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都城島津邸 御門・外蔵・石蔵の修繕が完了

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宮崎県都城市

令和4年9月の台風14号で損壊した都城島津邸の御門・外蔵・石蔵。3月に修繕が完了しました。今回は、復旧までの流れと修繕完了式典の概要をお届けします。

■文化財建造物の修繕
都城島津邸には、市指定文化財・国登録有形文化財の建物が8棟あり、台風の被害を受けた3棟(御門・外蔵・石蔵)も含まれます。建築時期は、御門が昭和10年、石蔵が昭和5年、外蔵が明治5年(明治15年に購入・移築)で、都城島津家の歴史を伝える貴重なものです。
文化財建造物の修繕に当たっては、可能な限り建築当時の工法を用いるなど、通常の建造物とは異なるいくつかの決まりごとがあります。これに基づき、適切に作業を進めるため、全国の文化財建造物の修繕に長年携わってきた建築士の助言・指導を受けながら修繕を進めました。

■修繕完了式典を開催
3月30日(土)、修繕の完了を記念して式典を執り行いました。
テープカットに合わせて約1年半ぶりに御門を開放。式典終了後は、設計監理に携わった上級文化財保存修理技術者の菅澤茂さんが復旧までの流れや修繕方法の特徴などを出席者らに解説しました。
菅澤さんは「古い資料などを参考に保存修理ができた。今後は、地元で伝統工芸技術を継承し、地域の宝を守っていってほしい」と力を込めました。

◆東京大学との新たな連携! デジタル技術を活用した文化財保存
御門・外蔵・石蔵など貴重な文化財の現物保全に加え、東京大学史料編纂(へんさん)所との連携によるデジタル技術を活用した絵図画像の公開を開始しました。
ウェブ上の「正保琉球国絵図デジタルアーカイブ」で、都城島津邸が所蔵する「琉球并(ならびに)諸島図」を公開中。本サイトでは、現代地図と比較できるほどの高精細画像が、誰でも・どこでも閲覧できます。また、デジタル技術により、現物の破損や劣化の進行が防止できます。
これは全国初の自治体との取り組みで、歴史情報のデジタル化への着実な一歩となりました。

問い合わせ:都城島津邸
【電話】23-2116

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