文字サイズ
自治体の皆さまへ

都城市立美術館 vol.76

35/45

宮崎県都城市

■「無題」
小波南洋 作 (制作年不詳)
作者の小波南洋(こなみなんよう)(1844~1918)は愛媛県出身の日本画家で、京都で四条派の絵師に学んだのち、7年にわたり九州各地を渡り歩きました。南洋は本市にも訪れていて、地元の絵師たちに多大な影響を与えたといわれています。
ひげをたっぷりと口元にたくわえた老人が、宙に浮かぶほど軽やかに駆けるさまを描いた本作。ユニークな印象が目立つ中にも、衣服をまとった身体(しんたい)の軽やかさを流れるような筆の運びで表現したり、墨の濃淡でひげや髪の白さを際立たせたりするなど、南洋の確かな技術力で作品の世界観を破綻なく成立させています。
※本作は、8月18日(日)まで開催中の収蔵作品展「夏休み企画〈入門〉アートの疑問『にんげんっていいな』」で展示しています

問い合わせ:市立美術館
【電話】25-1447

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU