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歴史探訪!

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宮崎県都城市

■都城地域の伝統的な正月料理「もっのしゅい」
都城地域では、一汁一菜と雑穀という質素な食事が日常的でしたが、正月などの節目には特別な料理を楽しむ風習がありました。その正月料理の定番といえば「もっのしゅい(餅の汁)※1」と呼ばれる雑煮です。餅や芋、昆布、おやし(豆もやし)、椎茸などに鶏肉かブリの切り身が入っていて、その具材の多さに地域外の人が驚くことも珍しくありません。これに地鶏の煮付けや煮しめ、煮豆などが添えてられていました。また昭和初期までは、おば(鯨の尾びれ)やセシカラ(鯨油を搾った後の脂肪肉)も正月料理に欠かせない食材でした。
さらに小正月の1月14日には、餅を榎や柳の枝に刺した「めのもち(繭の餅)※2」を家の中に供えて豊作を祈り、翌15日には米や小豆、餅を入れた「小豆がゆ」を食べて健康を願いました。
日本の家庭料理は時代とともに変化していますが、今年の正月は、一年の豊穣と健康を祈りながら、伝統的な正月料理を味わってみませんか。
※1 もちのしゅいとも呼ぶ。地域により異なる
※2 餅がケゴンメ(蚕の繭)に似ていることに由来

問い合わせ:文化財課
【電話】23‒9547

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