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都城島津伝承館だより

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宮崎県都城市

■「北野一夜千本松香合(きたのいちやせんぼんまつこうごう)」
香の保管容器である香合には、漆器や陶磁器、金属などさまざまな素材が用いられています。中でも北野天満宮の一夜松伝説を題材にした本史料は、木地に透明な漆が塗られ、上から金で装飾されています。また、箱書きからその意匠が、江戸時代中期から後期にかけて活躍し、宮廷や社寺の絵画制作を担当する絵所預(えどころあずかり)を務めていた土佐派絵師の土佐光貞によるものであることが分かります。
都城島津家家臣で、文化・学問に秀でた人材を多く輩出した大館家(おおだてけ)に伝わる本史料。大館家伝来の史料群には、古今伝授や絵画、香道に関するものが多数含まれていて、文化への造詣の深さがうかがえます。近世以降、都城島津家では家臣たちを度々江戸や京都に派遣し、歌や絵画、作陶を学ばせ、中央の文化を積極的に吸収しました。都城地域の文化発展において、家臣たちが重要な役割を担っていたことをうかがい知ることができます。
※本史料は、6月下旬まで開催の収蔵史料展で展示

問い合わせ:都城島津邸
【電話】23‒2116

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