■「福田家旧蔵資料」(明治~昭和)よりNo.116「雨上がり(下絵)」
益田 玉城 作 (制作年不明)
当館では、美術品の収集方針に基づき、作品だけでなく作家に関連する資料も積極的に収蔵しています。令和5年に収集した本資料は、本市を代表する日本画家・益田玉城(ぎょくじょう)(1881-1955)のスケッチ帳や下絵、手紙など約400点の総称。約120年前の下絵も含まれていて、その状態の良さから遺族が大切に管理してきたことがうかがえます。
本資料は、玉城の青年時代から晩年までを網羅したもので、スケッチ旅行の行き先などの詳細や、作品完成までの試行錯誤の過程など、作品だけでは分からない情報を得ることができます。今後詳しく調査を進めることで、玉城研究をさらに発展させる可能性を秘めた貴重な資料です。
※本資料は、3月11日(火)から開催する「新収蔵作品展」で展示予定
問い合わせ:市立美術館
【電話】25-1447
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