高鍋町長
黒木 敏之
新年、明けましておめでとうございます。
町民の皆さまにおかれましては、夢と希望に満ちた輝かしい新春をお迎えのこととお慶びを申し上げます。また、日ごろより町政運営に対しましてご理解とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。
昨年は、世界中に大きな打撃を与えたコロナウイルスのパンデミックが収束し、人口減少、少子高齢化が進む中、経済や社会の回復を目指して、企業支援、雇用の維持、消費の促進、社会や地域の活動などさまざまな取り組みが推進された年であったと考えます。
昨年の高鍋町の主な出来事として、防災対策では、南海トラフ地震を想定した宮崎県総合防災訓練が高鍋町で実施され、高鍋町消防団の機動力が高い評価を得ました。本年も、レジリエント・タウン(災害に強い町)を目指してさまざまな施策を推進してまいります。
教育文化関係では、高鍋町中学生海外短期留学派遣事業を実施し、4人の生徒が参加してオーストラリアで4週間ホームステイし、学ぶ体験を通して大きく成長しました。
文化面では、「江戸時代のSDGs」をテーマに田中優子法政大学名誉教授・前法政大学総長に基調講演をお願いし「第5回歴史シンポジウム」を開催いたしました。歴史と文教の城下町に相応しい「歴史に未来を学ぶシンポジウム」として高い評価を得ることができました。
また、米沢市長、朝倉市長と共に、NHKへ上杉鷹山公NHK大河ドラマ化の要望活動を行いました。福祉関係では、不登校生の教育の場でもある「まちなかコラボ」が機能し、子ども食堂、子どもの居場所、高齢者の居場所等の事業を推進しました。
産業振興では、商工業振興、農業支援を積極的に推し進める中、「餃子のまち高鍋」の推進を目指して、一般社団法人焼き餃子協会×餃子のまち高鍋推進協議会×高鍋町で、餃子による地域振興に取り組む連携協定を締結しました。また、高鍋・木城有機農業推進協議会を構成する木城町と合同で「オーガニックビレッジ宣言」をしています。
蚊口浜には、オートキャンプ場を新設し、旧るりや跡には、Wi-Fi機能を有し、eスポーツも楽しめるコワーキングサロン・ビバカグチがオープンしました。さらに、高鍋町のデジタル化を推進するため、DX推進アドバイザーに陳内裕樹氏を迎え「高鍋町デジタル変革未来宣言」を行いました。
サーキュラー・コットン・ファクトリー×高鍋町で、衣類などの繊維廃棄物削減や再利用を促進する連携協定を締結し、高鍋町出身の高鍋町ふるさと応援大使であるラッパーGADORO(ガドロ)さんをゲストに5,000人のファンが押し寄せた第23回高鍋城灯籠まつりでは、布を再生した紙でできた灯籠を灯すことができました。
また、演歌歌手・水木大介さんの高鍋町ふるさと応援大使就任、株式会社モリダイラ楽器×有限会社artpoint×高鍋町による宮崎県産材ギターと文化活動を通じた地域振興に関する連携協定が締結されギターフェスティバルが開催されたこと、社会福祉法人石井記念友愛社×株式会社マチツクル×高鍋町による城下町の歴史を生かしたまちなみ再生が始まったことなど、昨年は多くのまちづくりを推し進めることができました。
本年も高鍋駅の再生等さまざまな事業の推進により、積極的に「豊かで美しい歴史と文教の城下町の再生」に取り組んでまいります。町民の皆さまの積極的なご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
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