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TAKANABE PEOPLE「気になるアノひと」

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宮崎県高鍋町

◎高鍋の気になるアノ人を不定期紹介するページです

■ユニバーサル松濤館空手連合
代表 深水 憲一さん
世界で活躍する大庭康資さんが所属するのは、高鍋町に本部を置くユニバーサル松濤館空手連合。2024年で設立から55年を迎えるこの道場の代表であり、大庭さんを長年指導している深水憲一さんにお話を伺いました。

Q.大庭さんはこの道場で空手を始めたとお聞きしました。どういった経緯だったのでしょうか。
大庭は22歳で全盲になり、その1年後に武道をやりたいと道場にやってきたんです。目が見えない人に空手を教えるのは僕も初めてで、身体に触れながらとにかく手取り足取り教えました。
その頃、たまたま競技団体の方で障がい者の全国大会をするという話があって、申し込んだはいいけれどその後連絡がない。電話してみたら対戦相手がいないと言われて。会場へ向かう飛行機を降りる前に大庭にそれを伝えたんですが(笑)、でも僕は大庭に「先駆者になれ」という思いがあったからやらせてみたんです。でもこの大会を契機にメディアが「なんだろう?」と注目してくれて、彼の名前がバーンと世に出ました。その後は2012年にパリで開催された世界選手権で形デモンストレーションに出場、その次の2014年の第1回世界パラ選手権のドイツ大会に繋がりました。
大庭はパラ空手の道を切り拓いてきた先駆者です。まだまだ現役として活躍していますが、いずれ指導者の道に入ることも視野に入れていて、先日は障がい者スポーツ協会で資格を取得しました。県でもパラ競技が盛り上がりを見せていますから、今後パラ空手ももっと注目されていくと思います。

Q.ユニバーサル松濤館空手連合は海外にも多くの支部があり、世界各国から選手が集まる国際大会を町内で開催されていますね。どのような経緯で国際交流に力を入れるようになったのでしょうか。
平成2年に高鍋町国際交流事業でオーストラリアを訪問して、そこから徐々に空手を通じた国際交流が始まりました。もう30年以上経ちますが、今まで250人くらい海外へ連れていってますし、向こうから400から500人近く来ていると思います。高鍋での国際空手道選手権大会は、2年に1度開催しています。コロナ禍でしばらく開催できていませんでしたが、次は3月に開催します。前回は国内外合わせて450人が集まりましたよ。
ここまで大会が大きくなったのは海外での空手への注目度の高さ、それから観光の面がありますね。日本は食べ物がおいしい、人も優しい。高鍋の飲み屋さんで常連になっていた参加者もいます。運営にはいろいろな苦労もありますが、高鍋にこれほど多くの外国人が集まる機会はそうありません。町にもいい刺激になっていると思います。

《第22回 国際空手道選手権大会》
日時:3月31日(日)
会場:高鍋町総合体育館
主催:NPO法人 海外交流協会
共催:宮崎県空手道連盟

▽大庭 康資さん
空手の第5回世界パラ選手権にて銀メダル獲得
令和5年10月24日から29日にかけて、ハンガリーのブダペストで開催された第5回世界パラ空手道選手権大会において、町内在住の大庭康資さんが男子視覚障害者部門(形)で銀メダルを獲得されました。
大庭さんは同大会に5大会連続で出場しており、いずれも3位内の記録をおさめ、2018年の第3回大会では金メダルを獲得しています。

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