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《特集1》持続可能な中山間地域づくり

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富山県

■「住み続けたい」「訪れたい」中山間地域を目指して
県土の7割を占める中山間地域は、私たちの安全・安心・快適な生活に大きな役割を担うエリアです。様々な課題もありますが、住民が主体となった元気な地域づくりの活動が各地で行われています。

◆中山間地域の役割と現状
中山間地域は、農地や山林が適切に維持管理されることにより、防災・文化の継承・自然と触れ合う機会の提供・食料の安定供給など私たちの生活に関わる重要な役割を担っています。しかし近年、急速な人口減少や高齢化が進み、地域社会の維持が課題となっています。

▽中山間地域社会の衰退が進むと…
・耕作放棄地が拡大し、食料の安定供給に悪影響
・野放しの山林が拡大し、土砂災害等のリスクが増大
・伝統行事や風習の担い手が減り、文化の継承が困難

中山間地域に限らず、県全体に大きな影響が
2015〜2045年の人口減少率 県全体23% 中山間地域39%
2045年の高齢化率 県全体40% 中山間地域46%

◆住民主体の地域づくりに向けて!
県では、中山間地域における地域社会の維持・活性化に向け、住民が主体となった地域のありたい未来像の話し合いや実現に向けた計画作成を支援しています。これまでに40地域が県の支援を受けて話し合いを行っています。

▽具体的な支援内容
(1)多くの提案を引き出し、円滑な話し合いをサポートできる専門家を派遣
(2)話し合いで出された提案から地域活性化の計画づくりをお手伝い
住民の提案をもとに計画を作成した地域では、この計画に基づいて、様々な活動に取り組んでいます!

▽〜実際の話し合いの様子〜
《STEP1》みんなで地域のことを話し合う
“地域の現状“、“地域の望ましい未来像“を話し合うグループワークを開催。参加者同士で共有・共感して、目指したい未来像を「見える化」する。
《STEP2》地域をみんなで確認、解決に向けたアイデアを出す
目指したい未来像を意識しながら「まち点検」を実施。地域資源の発見や未来像の実現に向けたアイデアを出し合う。
《GOAL》目指したい未来像に向けて、みんなでできる活動とその計画を立てる

◆地域を元気にするアイデアを支援!
県では、住民・企業・団体等が連携して取り組む地域活性化の活動を補助金で支援する、中山間地域チャレンジ支援事業を行っています。地域の話し合いで作成した計画の実現にも、この事業が活用されています。

▽事業を活用した活動例
南砺市平(たいら)地域
平地域づくり協議会
地域の元気の源になる平地域わくわくプロジェクト
地元中高生のアイデアにより空き家を改修したブックカフェをオープン。改修には地元高校生も協力、新たな地域の集いの場としてイベント会場や子供たちの学習スペースなどとして運営。

黒部市愛本(あいもと)地域
愛本アクションプラン実行委員会
愛もっとプロジェクト
地域の財産である古民家を活用したコミュニティカフェ開設やイベントの企画、地域の魅力を発信するHPの作成など、話し合いで決めた計画の実現を進めて地域住民が一つになれる機運を醸成。

●《教えて!とみら》中山間地域の日常生活を支える取組みを教えて!
買い物に不便を感じる方の多い中山間地域では、インターネットで注文した食品等を自宅に届ける宅配便の重要度が更に高まっています。県では、経営の効率化を進めている宅配事業者と連携して、日常生活を支えるサービスの確保のため、宅配ボックス設置による再配達削減効果を調べる実験を南砺市で実施しています。
〈箱で受けますプロジェクト〉

●「全国過疎問題シンポジウム2023 inとやま」開催!
過疎地域の優れた取組みにふれられる全国規模のイベントです。幸せを実感できる地域づくりを考えるきっかけとしてぜひご参加下さい。
10/26全体会
富山県民会館ホール(富山市)
・優良事例表彰式
・基調講演
・パネルディスカッション

10/27分科会
(1)朝日町[あさひコミュニティホールアゼリア]
・優良事例発表
(2)氷見市[氷見市芸術文化館]
・優良事例発表
(3)南砺市[南砺市井波総合文化センター]
・パネルディスカッション

「全国過疎問題シンポジウム2023 inとやま」で検索

参加申込はこちら
【HP】https://www.pref.toyama.jp/140406/zenkokukasomondaisymposium.html

お問合せ:県中山間地域対策課
【電話】076-444-9607

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