◆鹿児島県での視察で発見自分だからこその価値
文絵(ふみえ)さんの地おこ隊員任期は残り約5か月。現在は卒業後の働き方や暮らし方を見すえた準備も進めています。その一環で、10月8日から13日、鹿児島県に視察に訪れました。今回の視察は、入善町出身で、鹿児島県阿久根市の協力隊ОB、石川秀和(ひでかず)さんとのご縁で実現しました。冬に、石川さんが久しぶりに帰省した際、文絵さんが町を案内しました。そのとき、石川さんから「鹿児島を観に来た方がいいよ」と声をかけられました。まず、11時間かけて甑島(こしきしま)へ。昨年、山下賢太(けんた)さんが総務省ふるさとづくり大賞「内閣総理大臣賞」を受賞した宿「フジヤホステル」を拠点にしました。滞在中、海外から船旅で日本を巡るアドベンチャーツアーの一行に遭遇。地方独自の魅力を再確認しました。夜には、島伝統の三味線の一種「ゴッタン」の演奏を見学。時代の流れで一度は演奏の文化が失われたものの、島特有の文化として復活を遂げました。文絵さんは、一生懸命な小学生の姿から文化継承の重要性を学ぶことができたそうです。
3日目からは阿久根市の干物会社のゲストハウス「イワシビル」と海女の民泊を拠点にしました。石川さんが代表を務める「株式会社まちの灯台阿久根」の、4人の現地域おこし協力隊や、社内や道の駅で働く人々・町で出逢った人々の仕事ぶりを見て、自身の残り任期や卒業後の生き方を考える貴重な機会になりました。「『文絵さんに逢いにきます』という言葉をもらえたことが何よりの成果。『逢いにいきたくなる人間性』が付加価値になり得ることに気付いた。自身の幸せが軸にある生き方をしていきたいですね」と話す文絵さんです。
※お願い
文絵さんは業務の都合で、工房見学や陶芸指導は受け付けていません。ご理解をお願いします。
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