◆町の四季を描く 器のキャンバスが完成
地おこ隊員で陶芸作家の文絵さんにとって、3度目の入善での本格的な夏が訪れようとしています。その一方、暦の上、ことしの作陶の柱となる「二十四節気」においては、すでに夏も半分を過ぎ、各節気の作品作りも着々と進行中。
文絵さんは現在、入善の四季と野鳥の「絵付け」を施す「キャンバス」となる24枚の器づくりを進めています。この器は、優しげな印象を感じられる平たい楕円形で、作陶はすべて手作業。このほど、土作り、成形、乾燥、素焼きなど長い工程を経て、釉薬(ゆうやく)をかけての本焼きまで進みました。焼成後は、いよいよ絵付けができるようになります。
釉薬をかける前には、ひと工夫として、日本画の技法を使い、表面に奥行きを与える加工を施したそう。また、器には春夏秋冬の季節ごとに、異なる装飾技法を施しました。これは、四季ごとの作品に統一感を持たせることが狙い。全24枚の絵付け皿が並んだ時に、観る人に、どういう風に見えるかを楽しんでもらうための工夫だそうです。
次の「夏至」以降の作品からは、器のキャンバスへの絵付けを開始。これまでの春~夏の作品も改めて絵付けし、来年春ごろ開催予定の展示会で全24枚がそろいます。
日々の作陶の様子や今後の作品は、文絵さんのSNSをぜひご覧ください。
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