■対話から始めるまちづくり
町の皆さんの声をお聞きし、ともに今後のまちづくりを考える「まちづくり懇談会」が10月18日から11月29日まで、町内全10地区で開かれました。懇談会では、下水道料金の改定について町から説明したほか、参加者と町当局との間で、地域の課題への意見が交わされました。
ここでは、各地区から出された主な課題を取り上げ、町の対応策と併せて紹介します。
◆青木会場
11月5日(火)
出席者48人
◇避難所の機能が十分でない現地区公民館の整備方針は
耐用年数には達しておらず、耐震基準では震度6強~7程度の揺れでも倒壊・しない設計となっており、建て替え等の計画はない。一方、地域の拠点として、重要な施設と認識しており、照明のLED化やトイレの洋式化などの長寿命化整備をしている。今後も継続的に点検し、老朽化による不具合を修繕しながら有効に活用していきたい(教育委員会事務局)
◆入善会場
11月29日(金)
出席者87人
◇災害時の交通障害に備えて、避難所に備蓄品の常備を
入善地区においては、入善小・中学校に資機材や備蓄品を配備しており、災害時、搬送することとしている。避難所となる公共施設へ備蓄するとなれば、保管場所の確保が課題となるが、現在、資機材等の一部だけでも地区公民館や公共施設へ配備できないかと取り組んでおり、自主防災会や施設管理者など関係者と協議を進めていきたい(総務課)
◆飯野会場
10月23日(水)
出席者92人
◇県道・鉄道をまたぐ、高架道路整備の早急な検討を
平曽川国道線は、幹線道路網計画で町西部の南北連絡の基軸の道路に位置付けている。避難路として有用なほか、企業の整備に伴い交通量増加も見込まれている、重要な道路と認識している。残り区間の整備には、事業費の確保やあいの風とやま鉄道との協議などの課題があり、なかなか早急にとはいかないが、今後も事業実施に向けて検証していきたい(建設課)
◆上原会場
上原会場11月7日(木)
出席者72人
◇国道上野交差点~吉原まで道路の拡幅、歩道の設置を
あいの風とやま鉄道ガード下の拡幅には、列車運行を続けながらの工事実施や鉄道南側の変電所移設など課題が多く、相当な日数を要する。現在は、安全対策として歩行者注意の路面標示や幅員減少の標識を設置し、注意喚起している。通学路の歩道設置については、線形の検討を行うなど事業に着手しており、整備可能な箇所から順次進めていきたい(建設課)
◆横山会場
10月24日(木)
出席者53人
◇町主導で津波発生を想定した車両による避難訓練を
県や町の防災計画では、地震・津波発生時の避難は原則「徒歩」で、やむを得ない場合は車で避難を、としてきたが、能登半島地震を経て、県は現在、車での避難の条件見直しを検討している。今後は町も、その内容を踏まえた対応を考えたい。各地区ではまず、自主防災会を中心に避難手段や避難経路等について話し合い、地元で避難訓練に取り組んでほしい(総務課)
◆小摺戸会場
11月12日(火)
出席者46人
◇災害時、各家庭では汚水や雑排水はどう処理するのか
町の下水道施設は、阪神・淡路大震災を受けて大幅に改定された設計指針の耐震設計に基づいて管・ポンプ施設・処理場を建設している。災害に伴う施設の損傷や電力の断絶などで下水道が使えない場合は、避難所以外への仮設トイレ設置を検討するほか、下水道事業を行う自治体で組織する下水道協会に支援を要請し、早期の復旧を図ることを想定している(水道課)
◆舟見会場
10月25日(金)
出席者43人
◇長・中・短期での人口減少対策計画の策定を
町では、10年後の将来を見据えたまちづくりのマスタープラン「入善町総合計画」を策定している。計画は、「基本構想」「基本計画」「実施計画」で構成されており、それぞれ10年(長期)・5年(中期)・3年(短期)計画となっている。現在、令和8年度からの「後期基本計画」の策定に着手しており、人口減少対策のための重点施策を計画に盛り込みたい(秘書政策室)
◆新屋会場
11月13日(水)
出席者56人
◇空き家管理の啓発や移住者の地域交流活発化への方策は
空き家は所有者による管理が原則。枝の越境など、適切に管理されない空き家、危険性が高い空き家は、所有者に現況写真を添えて文書などで、適正な維持管理をお願いしている。移住者には、空き家バンクの利用時や、移住・定住アドバイザーとの面談時などに、町の習慣やルールを説明している。今後も地域の協力のもと、移住推進に努めたい(住まい・まちづくり課)
◆野中会場
11月14日(木)
出席者31人
◇消防団員確保のため、どんな対策をしているのか
令和4年度に消防団員の年額報酬や出動報酬を増額した。また、団員の家族への協力金支給や、商店や企業の協力で「消防団応援の店」や「消防団協力事業所制度」を設けている。広報としては、のぼり旗や町広報紙での勧誘のほか、ケーブルテレビやホームページでの周知、SNSを使った呼びかけを実施。「20歳の集い」ではチラシを配布し入団促進を図っている(消防署)
◆椚山会場
10月18日(金)
出席者75人
◇コスモ21北側の通学路の拡幅に向けた進捗は
当該通学路は、椚山用水から県道小杉椚山新線に通じる町道中寺田線である。交通安全危険箇所合同パトロールでも現地の危険さは確認済み。昨年度、土地所有者と連絡を取り、現地測量の許可を得た。現在は、現地調査および線形について検討を進めているところであり、今後は線形が出来次第、地権者や地元の皆さんと協議を進めたい(建設課)
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