射水市民病院 市民病院コラム

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「骨粗鬆症予防教室(毎月第2水曜日・14：00～)」を実施しています!
場所：診療棟3F会議室

■慢性腎臓病について
内科医長　波部　孝弘

慢性腎臓病をご存じでしょうか。
腎臓は、体の余分な水分や老廃物を尿の形で排出したり、血圧の調整や赤血球の産生、また骨密度の維持にも関わっている重要な臓器です。
慢性腎臓病とは、腎臓の働き(eGFRで表現されます)が健康な人の60%未満に低下する(eGFRが60ml/分/1.73平方メートル未満)か、あるいはたんぱく尿が出るといった腎臓の異常が3か月以上続く状態を言います。現在、成人人口の約13%、およそ1300万人が罹患していると言われており、新たな国民病として注目されています。

慢性腎臓病の原因の1つとして、血圧や脂質異常、糖尿病、喫煙、肥満などの生活習慣に起因する動脈硬化との関連が指摘されております。また、健康な人と比べ、心筋梗塞や脳卒中といった心血管疾患の発症する割合が高いという報告もあり、早期発見、介入が求められます。
慢性腎臓病が進行すると、倦怠感や息切れ、食欲不振などの自覚症状が出現し、血圧の上昇、貧血もみられるようになります。末期まで進行すると命に関わりますが、初期は症状に乏しいため、定期健診をしっかり受けることが重要です。また、高血圧や糖尿病の治療、禁煙や肥満の是正なども腎臓を守るために大切です。治療については原因や腎障害の進行の程度などによって異なりますので、医療機関でご相談ください。

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