■医療被ばくの正当化と最適化
[放射線技術科]
医療現場における放射線の利用は、病気の診断から治療まで現代医学では欠かせないものとなっており、X線撮影・CT撮影・マンモグラフィ・核医学(RI)検査・放射線治療など検査や治療は多岐にわたります。
医療で用いられる放射線による被ばくは「医療被ばく」と言い、個人が受ける被ばく線量についての制限はありません。これは「患者さんの医療上の利益を優先する」という考え(医療被ばくの正当化)に基づき、制限によって必要な検査や治療が受けられなくなるケースを避けるためです。
近年、世界的な医療レベルの向上に伴い放射線関連の検査数は増加の一途をたどっており、日本では特にCTによる医療被ばくが他の国々と比べて高いことが指摘されています。これらの状況を踏まえて、医療被ばくの線量管理と線量記録の活用(医療被ばくの最適化)が始まりました。
当院では、全国医療機関のデータから作成された「診断参考レベル」をもとに、医療被ばくの低減と医用画像の画質向上に向けて定期的に撮影条件の見直しを行っています。昨年度に更新したCT装置では、部位によって差はありますが従来の25~50%の被ばく低減を達成しており、同時に画質の向上と検査時間の短縮も可能となりました。
私たち診療放射線技師は、これからも医療被ばくの低減と安全管理に努め安心して検査を受けていただけるよう取り組んでまいります。
■院長による「個別・医療相談室(毎月最終月曜日)」を実施しています![予約制]
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場所:診療棟3F会議室
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【電話】82-8100【HP】https://hosp.city.imizu.toyama.jp/
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