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射水市民病院 市民病院コラム

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富山県射水市

■鼠径(そけい)ヘルニアについて
外科部長 大村 哲也
鼠径ヘルニアは世間一般には脱腸として知られている病気です。股間付近のふくらみで気づかれることが多いです。筋膜が裂けてできた穴あるいは鼠径管というところから内臓が腹膜ごと出てしまうことが原因です。放置しておくとだんだんと脱出するものが大きくなっていきます。自然に治ることはなく手術で治すことになります。
また、脱出したままで痛みを伴う状態を嵌頓(かんとん)といいます。嵌頓して戻らなくなってしまった場合は、はまった内臓に血が通わなくなり命にかかわる状況となり、受診された日に緊急手術を受けていただくこととなります。
嵌頓以外の通常の場合は、主に全身麻酔下に腹腔鏡を使用して、メッシュをあてて修復する方法を採用しています。概ね1時間程度で終了する手術です。多くの方は1泊2日あるいは2泊3日の入院をしていただいています。ご希望あれば日帰り手術もしています。術後は1か月ほど再発防止のため腹圧をかけないような生活をしていただく必要があります。
早めに受診して診断ならびに治療をうけていただくと緊急手術をさけて安全な手術で治すことが可能ですので、鼠径ヘルニアかなと思われた場合は躊躇せずに気軽に当院外科を受診してください。

・院長による「個別・医療相談室(毎月最終月曜日)」を実施しています!※予約制
・「骨粗鬆症予防教室(毎月第2水曜日・14:00~)」を実施しています!
場所:診療棟3F会議室

各種問合せ先:【電話】82-8100【HP】https://hosp.city.imizu.toyama.jp/

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