■梶内隊員(就農関係)
「地域おこし協力隊」の梶内です。例年より2週間ほど早いという「春一番」が吹き、歌い方を思い出すように少し気の早い鶯(うぐいす)がさえずっています。春が来る嬉しさや雪景色への恋しさ、冬仕事と思って進めている家の改修の進み具合や、もう少し先と思っていた田んぼや畑の準備などを思い、なんだかソワソワしながらこの原稿を書いています。もう春ですね。そういえば「みなんで」という我が家の屋号を教えて頂いたのも去年の今頃でした。家に屋号があるということをとても嬉しく感じたのを思い出します。意味は分からないそうですが発音が難しく「み」と「に」の間のような音で人によっては「になんで」とも聞こえます。ちなみにお向かいさんは「しげ」という屋号ですが、これがまた難しい発音で「しげ」「すげ」「すが」…、お隣さんに違う違うと笑われながら何度も発音しましたが、合格は頂けず、鼻にかかったような半濁音はとても心地良い音です。昔の言葉には鼻濁音が多く、表音文字としてのかなと表意文字としての漢字が使い分けられていた時代は、かな文字の数も今より多く存在していたそうです。使いこなし聴き分けていたのかと思うと驚きです。文字と音と言葉、面白いですね。そう、言葉といえば僕は「なん」がとても好きです。「なん」「なんっ」「なんなん」…。使いこなしたいなと色々な「なん」を日々勉強中です。ちなみに横浜では語尾に「~じゃん」をつけることが有名?ですが、「先っちょ」「横っちょ」「かったるい」「くっちゃべる」「かたす」なども横浜の方言だったと今回初めて知りました。僕は北海道出身の母から北海道弁を知らぬ間に譲り受けているようで、妻から言われて初めて気付くこともあります。方言て良いもんですよね。こちらの言葉が自分の体に馴染んでいくことが楽しみです。
春になり、せんなんことも増えてきますが、「なんなん、やったろうじゃん」と張り切っていこうと思います。焦らずやわやわと。
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