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OYABE×地域おこし協力隊

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富山県小矢部市

■梶内隊員(就農関係)
地域おこし協力隊」の梶内です。背丈を超える草をひたすら刈り、バックフォーで抜根(ばっこん)することから、我が家の“米づくり”は始まりました。去年の今頃は“朝練”と称し、早朝の小一時間、毎日草を刈る日々でした。そして今年、畦(あぜ)や用水を整備し十数年手付かずだったという4反ほどの耕作放棄田に水を入れ苗を植えることが出来ました。譲って頂いた貴重な種籾(たねもみ)から育てた苗が成長し、風に吹かれる姿は感慨深いものがあります。無農薬・無肥料で、苗代で種籾から育苗し、お借りした8馬力の耕運機で柱を引っ張っての代掻(しろか)きをする僕らの姿を見て、昔のやり方のようだと集落の先輩方が声を掛けてくれます。そして「この集落の米は美味いと評判だった」とおっしゃいます。集落の方々は米づくりが好きだし、この集落の米に誇りを持っていたことがひしひしと伝わってきます。また米を作ることで畦畔(けいはん)や用水を管理することは、土砂災害の多いこの地域を守ることに繋がっていることも実感しています。集落の方や友人に田植えを手伝ってもらったり、同じような栽培方法を行っている先輩方が様子を見に来てくれたり、たくさんの方に見守られながら、米づくりを進めています。色々と思うようにいかないことも多いなか「なんでもやってみるこっちゃ。なんでも勉強じゃ。ぜんぶ自分でやらんとおぼえんぞ。」と、集落の大先輩に言われた言葉がいつも僕らの背中を押してくれます。ちゃんと実ってくれるのか。どんな米ができるのか。集落の皆さんに僕らの米を食べてもらうことが、とても楽しみであり、「舌の肥えた皆さんのお口に合うのかなぁ…」と怖さも感じる今日この頃です。夜、たんぼを見にいくと、ピタッとカエルが鳴き止み、大きな声で文句を言いながらアオサギが飛び去り、ホタルがちらほらと舞っています。

@oyabe_satoyamalife

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