◆「今年度の藤箕(ふじみ)体験教室が始まりました」地域民俗文化支援員 重田 真佑
令和3年8月に着任し、国重要無形民俗文化財に指定されている論田・熊無の藤箕製作技術の伝承活動に携わっています。藤箕づくり技術保存会が養成した継承者は今年、私を含めて3人生まれ、昨年習得した柄澤美香さんと合わせて4人になりました。今年度からその継承者4人が、藤箕の製作技術を受け継ぐことを目的とした体験教室で、指導することになりました。来年度からは、県内を中心にイベント出店や実演を行い、藤箕の普及活動を進める予定です。
継承者を増やすことが目的ですが、市民の皆さんには、作り手にはならなくても、藤箕を知り、使い、また手仕事の楽しさを知ってもらいたいと願っていますので、来年度の体験教室にぜひご参加ください。今年は暑さのため近隣の山林は10月になっても青々と茂っており、例年よりも材料の藤や矢竹の採取が遅れています。山で熊に出会うことだけは避けたいと思う日々です。
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