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市政番組「サンデーひみ」ダイジェスト版

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富山県氷見市

【特集】競技と仕事を両立させるデュアルキャリア/スポーツから地方創生~富山ドリームスの挑戦~
ハンドボールの〝聖地〞氷見を拠点に立ち上がった社会人ハンドボールチーム「富山ドリームス」。昨年4月からチームとしての活動を開始し、今年7月からはいよいよ国内最高峰の日本ハンドボールリーグに参戦します。本号では、その富山ドリームスの挑戦を追います。

◆選手と企業人の二刀流「デュアルキャリア」で夢を追う
全国トップクラスのハンドボール強豪校がひしめく氷見市。そんな氷見市、そして富山県をハンドボールで盛り上げたいとの思いで、氷見を拠点とする一般社団法人富山ドリームスが令和2年7月に設立されました。
令和4年4月に12人の選手が加入し、チームはスタート。8月には、日本リーグのトップチーム・豊田合成のテクニカルアドバイザーで、ジュニア日本代表監督も務めた吉村晃さんを若き指揮官として迎え入れました。今年4月には新たに12人の選手が加わり、合計24人、陣容はさらに厚くなりました。そして、この7月から始まる日本リーグへの参入も決まり、選手は今、士気が高まっています。
一方で、選手たちの全てが、県内の企業に就職。日中はそれぞれの職場で仕事をこなしながら、夜はチーム練習に励んでいます。
この選手と企業人の二刀流「デュアルキャリア」こそが、富山ドリームスの最大の特徴なのです。

◆選手の思い×受け入れ企業の思い
《選手》
森 康陽(こうよう)さん
「県外のチームでプレーをしていたのですが、違う土地でもチャレンジしたいと思い、この機会に地元に戻る決断をしました」
《受け入れ企業》
南 和彦さん(能越ケーブルネット)
「氷見はハンドボールの聖地。企業としても協力していきたいです」

《選手》
ボンゴーランシェーン海楼(みろ)さん
「ハンドボールに対して熱い富山でプレーしたいと思い、このチームを選びました。職場環境が良く、皆さんが応援してくれます」

《受け入れ企業》
岸田 真志さん(岸田木材)
「チームの理念に共感して、選手の受け入れを決めました」

●デュアルキャリアは選手引退後の選択肢を持てる。(青沼 健太 キャプテン)
●地域の人と関わりながらスポーツ活動できることが魅力(森永 浩壽(こうじゅ) 前キャプテン)

【選手の1日】
(ボンゴーランシェーン海楼さんのとある1日)
7:15 起床
8:00~16:00 所属企業での勤務
17:00~19:00 ハンドボールの練習
23:00 就寝

◆《サンデーひみスタジオトーク》富山ドリームスの「これまで」と「これから」
チームの発起人・富山ドリームスの徳前紀和専務理事と吉村晃監督に、富山ドリームスの発足のきっかけから今後の展望まで話を伺いました。(スタジオトークより)
▼いよいよ日本リーグ参戦
篠田:7月からの日本リーグの試合は、初戦がなんと、吉村監督の古巣で今、日本チャンピオンの豊田合成!
吉村:できれば引きたくなかったカードではありますが(笑)話題性はあるんじゃないかなと思います。
篠田:この春、メンバーが倍増しましたが、陣容はどうですか?
吉村:総勢24人、人数だけでいえば強豪に大差なく良い練習ができています。総力戦で立ち向かっていきたいです。
徳前:氷見市はハンドボールの競技力が極めて高く、(高校卒業後は)良い選手がどんどん県外に出て活躍しています。ハンドボールをやっていた子どもたちがいつか、育ててもらった氷見市や富山県に恩返しできる環境を整えることで、さらに元気な街になり、ハンドボール競技の振興につながれば良いと考えています。

▼新しい実業団のカタチ
篠田:日本リーグのチームは今、何チームあるんですか?
吉村:富山ドリームスが加わると13チームです。
徳前:日本のトップリーグに加盟しているのはほとんどが実業団チームで、各企業が運営しています。
今スポーツ界では、スポーツをさまざまな角度から多くの方に楽しんでいただき、(収益などを生み出す)スポーツビジネスとして運営していく流れがあります。
徳前:氷見市や富山県ならば、ハンドボール競技でもチームを事業として運営していけるような形ができるのではないかと思い、富山ドリームスを立ち上げました。
篠田:富山ドリームスでは、選手が県内のいろんな会社に所属していますよね。これって、(既存のチームとは)根本的に違いますよね。
徳前:大企業しかプロスポーツに携われないのではなく、たくさんの企業で支える形はありかなと、そういう形になったら良いなと考えていました。
県内には優秀な企業がたくさんあるので、少しずつサポートしていただいて、企業の皆さんの元気につながるような形になれば良いなと。
篠田:選手たちが熟慮の上で富山ドリームスを選んでいることも、非常に好感が持てますね。
山口:熱い思いを感じますね。
松原:ハンドボールの聖地・氷見で、選手たちが(引退後も含めた)人生設計をしっかりできる環境があるのは良いですね。
子どもたちも選手を見て、誇りに思って、それを目指していける。具体的な夢を描けることは非常に良いことだと思います。
吉田:選手たちが氷見を拠点として、プレーはもちろん、どんな地域貢献をして地域が盛り上がっていくのか注目したいですね。
吉村:(7月からの)日本リーグでは中位ランクに食い込む姿勢を見せたいと思っています。
サラダ:選手にインタビューさせていただいたんですけど、とっても好感の持てる人ばかりで。海楼選手なんかは、もう楽しい人柄で、会社のムードメーカーになっていたんですよ。彼がいることで会社もチームも明るくなるやろなーと期待しています。

▼市民に愛されるチームへ
篠田:選手が地域貢献するということが、チームの活動の柱になっていますよね。選手たちが氷見市の良いアイコン(象徴)になりつつありますよね。
徳前:シーサイドマラソンや長坂の棚田の稲刈り、芸術文化館で出張カフェの手伝いもしました。いろんな方々との協働で、お互いにとってプラスになるように、と。
松原:チームが応援したくなる存在になっていくと良いですね。(運営面でも)市民一人一人がスポンサーになっていくようなオリジナルのチームをつくっていってもらいたいですね。
吉田:富山ドリームスが一つのモデルケースとなって、氷見だけでなく富山県、北陸で新たな価値を生み出す可能性があると思いますね。
篠田:富山県の活性化のプラットフォーム(基盤)になっていくと良いですね

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