◆〜夏休みは博物館に孫とお出かけ〜
博物館では、氷見地域に関する考古・歴史・民俗資料を数多く展示しています。その中には、見学者が強く反応する意外なものがあります。特に女性が高い関心を示すのは、布製の「オシメ」(おむつ)です。館内では、昭和30年代前半ごろのオシメを洗濯板、洗濯だらい、洗濯籠とともに展示しています。当時の母親は、オシメをたらいと洗濯板で洗い、赤子を育てながら、さらにその他の家事や農作業などをこなしていました。その労力は相当なものだったようで、当時の話をされるときは大半が苦労話です。
しかしながら、現代の小学生にオシメは何かと尋ねてみても、ほとんどの子が分からないのです。女性たちの思い出が詰まった「オシメ」、次の世代へ語りつないでいくべきではないでしょうか。
当館の入館料は大人100円、市内の小中学生は無料です。おじいちゃん・おばあちゃんがお孫(ひ孫)さんと一緒に訪れると入館料が無料になります。お孫さんの居住地・年齢は問いません。これからの夏休み、ぜひ家族で博物館にお越しください。おじいちゃん・おばあちゃん世代が当たり前に使っていたものでありながら、孫世代が名前や使い方を知らないものもたくさん展示してあり、会話が弾むのではないでしょうか。
(博物館事務員 重原美代子)
問合せ:博物館
【電話】74-8231
<この記事についてアンケートにご協力ください。>