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続・ひみ未来遺産「第21回 氷見の古民家」

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富山県氷見市

◆〜昔のくらしへようこそ〜
博物館の常設展示室では、明治20年代に仏生寺地区で建てられた民家を移築し、展示しています。博物館の開館にあわせて、現地で解体して常設展示室内に復元しました。
解体前に寝間を区切って台所が作られていたので、建築当初の間取りよりも1部屋増えていますが、もともとは広間、前座敷、奥座敷、寝間の4部屋で構成された典型的な田の字型の民家でした。
氷見地域は北陸地方の中では比較的雪が少ないため傾斜が緩い屋根で、かやとわらの2層で形成されたかやぶきが使われていました。柱や仕切り戸は木製で、壁は土とわらを混ぜて作られており、各所に自然素材が使われています。
屋内には、草履や米俵、赤ちゃんを入れておくツブラ(保育器)など多くのわら製の生活用具のほか、あんどんやランプといった照明器具を並べており、当時の氷見の農家の生活風景を再現しています。また、前座敷は季節や習俗にあわせて年6回しつらい替えをしています。
見学に訪れた人たちの反応は世代によってさまざまで、お年寄りからは「懐かしい」といった声が多い一方、子どもたちからは家の造りや生活用具が現代と異なることへの驚きや関心を寄せる声が聞かれます。
移築民家は、現代の生活の中では味わえない新鮮さと先人たちの暮らしぶりに触れることができる当館の人気コーナーの一つですので、ぜひご覧ください。
(博物館学芸員 高松夏央)

問合せ:博物館
【電話】74-8231

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