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続・ひみ未来遺産「第33回 移築民家の「デイ」」

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富山県氷見市

◆〜四季折々のしつらいを楽しむ〜
博物館内には仏生寺地区で明治20年頃建てられた民家を移築しています。家の中には生活用具、農具など、使われていた時と近い状態で展示しています。
ここでは「デイ」と呼ばれる前座敷を中心に、季節に合わせたしつらい替えを年に6回しています。2月から3月頃は嫁取り、4月から5月頃は春祭りの獅子舞宿、6月から8月頃は夏のしつらい、9月から10月頃は秋祭りの獅子舞宿、11月頃はホンコハン(報恩講)、そして今展示している12月から1月頃は、冬のしつらいです。
嫁どりは華やかな打掛や嫁のれん、嫁風呂敷など配し、合わせ水や朱塗りのご膳で披露宴の様子を鮮やかに再現しています。
獅子舞宿では、獅子方の装束や、足ごしらえを慌ただしく準備する出立ちの宿を、獅子頭やハナ紙、そして祝い酒や食事の場面をいきいきと表現しています。
夏のしつらいは部屋の中に蚊帳を吊り、うちわや蚊取り線香などを並べます。実用される機会が減りましたが、アニメなどで蚊帳を知った小学生が、夏休みに何回も来てくれたこともあります。
ホンコハン(報恩講)の展示期間は短く、まだ見たことがないという声も聞きますが、ゴボハン(僧侶)用の朱塗りの脚付きのお膳(四足膳)と漆塗りの宗和膳で、お斎(食事)の席を再現しています。
冬のしつらいは、ネコゴタツを中心に、火鉢や湯タンポなどの暖房器具を出しています。
何回も訪れている人に「この部屋替わるが知らんだわぁ」と言われましたが、いずれもスタッフの熱意がこもった展示です。
博物館入口の看板で、今行っているしつらいの紹介をしていますので、季節の移ろいを感じてみるのもおすすめです。
(博物館事務員 重原 美代子)

問合せ:博物館
【電話】74-8231

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