砺波市文化協会は、主体的な文化活動の推進に努めます。
■この人この道~雑草のごとく活きる
砺波市民謡民舞協会
渋川流剣詩舞道剣楓会
砺波市松風会
的池 洋子さん
大寒前の小雨降る日に、文化会館の一室にわざわざ足を運んでいただき、お話を伺いました。
的池さんは、新舞踊、剣詩舞、詩吟の会に所属され、それぞれの活動を続けてこられました。
孫守りのために教員を退職したのですが、五鹿屋地区婦人会長を仰せつかり、平成7・8年と2年間務めました。平成8年、市連婦会長から、「ヤングレディセミナー」の一環として各地区から何か教室を立ち上げてほしいと要望され、地区に戻り皆さんと話し合いました。
「家でも忙しい、会合でも忙しい…」、この状態を抜け出て、落ち着いたしっとりとした時間がほしいと、新舞踊教室を立ち上げました。そこで、新舞踊は五鹿屋を代表する「いろは楓」にちなみ、「いろは楓教室」と名付け、講師は油田の亀田千恵先生にお願いし、敬老会・納涼祭・農業まつり等で発表させていただきました。
10年ほど経った頃、亀田先生が体調を崩され、平成19年から、庄下の菊池外喜子先生にお願いすることになりました。先生の好きな言葉「志を保つ」にちなみ五教室をまとめて「しほ美会」と命名されました。
近年では、「しほ美会」として、文化会館大ホールにて令和元年・4年・5年と発表会を行いました。また、令和5年1月収録のNHK「民謡魂 ふるさとの唄」では、三世代交流の名のもと、、若き美声にのってチューリップ乙女を踊りました。
平成8年9月に交通事故に遭遇し入院しました。片足で立つことができない、顔は怪獣の如し、腫れて目が見えない、腸が飛び出して手術をするほどでしたが、11月に退院しました。
医師から足首、膝、腰のリハビリが必要だと言われ、何か身体を動かすことを考えていた頃に、先輩の横川操先生に出会い「詩舞」をやってみないかと誘われたのが詩舞をはじめたきっかけです。
詩吟に合わせて扇子を持って舞うとのこと、その当時は、見たことも聞いたこともありませんでしたが、10年以上続けておられる先輩と共に、新人一人が加わって練習をしました。
リハビリも兼ねての詩舞でしたが、つらい毎回の心情、いつまで続けられるかと思いながら、よくぞ認めてくださったと感謝しかありません。
そして、70代後半頃に、ただ動くのではなく情景・心情を描いて表現した方がいいのでは、と助言をいただき、今度は「詩吟」を現砺波市松風会会長の西尾清子先生から指導を受けることにしました。
現在、市文化祭に出演させていただいております。
昨年、満88歳の米寿を迎えられ、発表会を機に新舞踊は退会されるとのことですが、詩舞、詩吟に加え、地元ではいきいき百歳体操やカローリングにも参加されているとのことです。「雑草のごとく活きる」をモットーに、ますます健康で、ご活躍されますことをお祈り申し上げます。
(文責 高木)
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会期:3月9日(土)から31日(日)まで
会場:砺波市美術館 企画展示室 市民ギャラリー
入場無料
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