■今後のスケジュール
令和7年度は、基本設計の要件となる基本計画の策定に向けて、導入機能や規模など計画の具体化を進めていきます。
また、能登半島地震後の能登半島豪雨の発生など、災害頻度が高まってきているためスケジュールを早めることを検討し、事業手法を決定していきます。
◆スケジュール(案)(この他にも設計と施工を一括発注するなど様々な手法があります。)
■規模や財源はどうするの?
面積規模は現状同程度にする想定です。人口減少による将来の負担に配慮し、財源は、できる限り有利な起債や補助金といった特定財源と基金を活用し、一般財源の負担を抑える必要があります。
■ポイントはライフサイクルコストの削減
「せっかく建て替えるのであれば大きく立派な庁舎とすればどうか」と思われるかもしれません。
しかし、庁舎は一度建ててしまえば終わりではなく、建設後も維持管理していくための費用(ランニングコスト)がかかり続けます。
「ライフサイクルコスト(以下LCC)」という言葉をご存知ですか。LCCとは建設費とランニングコストを合わせたコストのことです。簡単に言えば、「モノの一生にかかるお金」です。一般的に、ランニングコストは、建設費の3〜4倍かかるため、将来的な負荷とならない建物を計画するためには設計段階でLCCの抑制を考えることが大切です。
具体的には、庁舎機能を整理し、主に共有部である廊下の縮小・兼用可能な機能の整理や、公用車の保有台数の見直し等により、庁舎機能を充実させながら面積を現状より縮小することができるかを引き続き考える必要があります。
◆ライフサイクルコストのイメージ
《ライフサイクルコスト》
見えている費用:建設費
イニシャルコスト
見えにくい費用:
・光熱水費
・修繕費
・管理運営費
・火災保険料
・保守点検費
・解体処分費
目に見えない費用が大きい
ランニングコスト
■市民の皆さんと共に進めるカタチに
ここまでお伝えしたとおり、庁舎整備は検討すべき事項がたくさんあります。
そして、自分だけではなく、これから生まれてくる次の世代にも関係することです。
胸を張って次世代に新庁舎を引き継いでいくために、ひとりひとりが、「ジブンゴト」として、一緒に新庁舎のあるべき姿を考えてみませんか。
市HPでは「新庁舎整備事業」の情報を発信しています。ぜひ、覗いてみてください。
◆庁舎整備に関わる用語解説
▽フェーズフリー
普段使っているものを災害時にも活用する考え方のことです。
▽ZEB(ゼブ)
簡単に言うと「使うエネルギーと作るエネルギーが同じになる建物」という意味です。
▽ユニバーサルデザイン
障がいの有無、年齢、性別、文化の違いに関わらず、すべての人が使いやすいように設計することです。
▽セキュリティ区画
庁内の管理区分を設定し、重要度に応じた段階的なセキュリティ対策をすることです。
問合せ:財政課
【電話】33-1274
※詳細は、本紙P.4~5をご覧ください。
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