■それって当たり前?
女の子は家庭科が得意
育休は女性が取るもの
男の子は泣いたらダメ
自治会長は男性が適任
■unconscious(アンコンシャス)[意識していない]+bias(バイアス)[偏見]
「知ることが第一歩」
アンコンシャス・バイアスは、unconsciou(意識していない)とbias(偏見)を合わせた言葉です。日本語では、「無意識の思い込み」などとも言われます。アンコンと略して使われたりします。
企画政策課 西野主任
■地域での男女共同参画についてどう思いますか?
砺波市令和2年男女共同参画に関するアンケート調査より
砺波市で平等と感じているのは4人に1人
20歳以上の市内居住者に対して行った意識調査では、地域で「男女平等」と感じている人は4人に1人でした。この人数を増やすことが暮らしやすい地域に繋がります。
国別では146カ国中118位
参考:「GGIジェンダー・ギャップ指数」内閣府男女共同参画局
■なんで?アンコンシャス・バイアスを知るメリット
偏見に縛られず、ひとりひとりが尊重される地域や家庭環境を育むことができます。そうした小さな一歩が、社会全般においジェンダーギャップを減らすことに繋がります。アンコンシャス・バイアスをなくすことは難しいですが、それを「意識」することが最初の一歩です。
◇災害時の防災力の向上
「若い人は助けられる側ではない」などの偏見を減らせます。役割の固定化を見直すことで役割分担が柔軟になります。
◇子どもが伸びやすい地域に
「男の子だから~」「女の子は~」といった偏見を減らせます。子どもが自由に自分の興味や能力を伸ばしやすくなります。
◇家族の個性を尊重できる
「お父さんは仕事をして、お母さんが家事をするべき」など、性別や年齢などに基づいた固定観念を見直すきっかけになります。
◇人間関係が良好に
「○○さんはこういう人だろう」という先入観を持たずに接することができます。これにより、偏見から生じる誤解や摩擦が減ります。
■偏見に気づき誰も取り残さないまちへ
SDGsは持続可能でよりよい世界を目指すための国際目標のことです。地球上の「誰一人も取り残さない」ことを誓っています。
アンコンシャス・バイアスを知り、理解することは、ジェンダーギャップを減らし、様々な目標達成に繋がっています。
■ジェンダーギャップ
男女の違いにより生じる格差のことを言います。この用語は、特に男女間の不平等を示す際に使われます。男女間の不平等はアンコンシャス・バイアスが原因になっていることがあります。
■誰もが自分らしく暮らせるまちへ
「ひとりひとりがともにかがやき ささえあう となみへ」
これは令和4年に策定した「砺波市男女共同参画推進計画(第4次)」に掲げる総合目標です。
市では平成17年から男女共同参画社会の実現に向けて様々な取り組みを進めてきました。
しかし、依然として性別による固定的役割分担が残っており、「地域や職場で男女が平等に扱われている」と感じている市民割合は4人に1人に留まっています。
砺波市でこれからもずっと暮らし続けたい、皆がそう思うためには、男女共同参画社会の実現が必要です。
幸せのカタチは人それぞれ、ひとりひとりが互いを認めあい支えあいながら、家庭、地域、職場、学校等様々な分野で、個性と能力を十分に発揮し、誰もが夢と希望を持っていきいきと暮らす。そんな砺波市により近づいていくためには何をすればいいのでしょうか。
今回は、そのためのヒントを探してみたいと思います。
■アンコンシャス・バイアスを知ろう
互いを認め支え合う社会の実現に向けての第一歩が「アンコンシャス・バイアス」を知ることです。アンコンシャス・バイアスは「無意識の偏見」のこと。これに気付くことは、多様性と公平性を尊重する社会の形成に繋がります。今回はそんなアンコンシャス・バイアスについて見ていきましょう。
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