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自治体の皆さまへ

【特集】知ろう!偏見。(2)

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富山県砺波市

■アンコンがあるとき
◆家庭で…
▽家族
まだ子どもも小さいんだし、当然、母親の〇〇さんが時短勤務で働くんでしょ

▽夫
僕が時短勤務をしたかったな

▽妻

◆地域で…
▽指示者
防災訓練での役割は、普通、男性は避難の誘導、女性は炊き出しだよね

▽参加者
僕が炊き出しをしたかったな

◆職場で…
▽上司
当たり前だけど、女性社員Aさんは育休明けであまり、負担をかけない方がいいな

▽Aさん
私は絶対あのプロジェクトをやりたかったのに

※アンコン…アンコンシャス・バイアスの略

■身近に潜む…アンコンに気付く
アンコンシャス・バイアスはいたるところにあります。
知ることで上手に偏見と向き合っていきましょう。

アンコンシャス・バイアス。それは、私たちが知らず知らずのうちに持っている偏見や先入観のことです。この偏見が、職場や家庭、地域活動などあらゆる場面で見られる多様性の受け入れを「無意識」に妨げる原因となることがあります。
例えば、移住してきた人と会話をせず、見た目で性格を判断する、子どもが通っている学校で能力を判断し、その子どもの努力や個性を評価しなくなる。
このように偏見は時に、特定の属性(性別、年齢、学歴、国籍など)を理由に、その人を不公平に扱ってしまうことに繋がります。

◆アンコンに気付くポイント
(1)言葉に気付く
「普通」や「当然」といった言葉が出たら立ち止まってみましょう。例えば上記の人の性別や年齢は何だと思いますか?

(2)書き出す
なぜそう考えるのか、理由を紙などに書き出して深掘してみましょう。書くことで頭の中の考えの整理ができます。

(3)共有する
自分の考えを友人や家族に共有してみましょう。いろいろな考え方があることに気付くことができます。

■アンコンがないとき
◆多様な価値観を育む家庭環境に
◯◯さん「早く職場復帰したい」って言ってたから、みんなで協力しましょ
僕が時短勤務で働きます!

◆住民全員が自分の能力を発揮できる
どなたか炊き出しをお願いします
私がやります!

◆職場の満足度が向上
サポートするから、あのプロジェクトやってみない?
ぜひ!頑張ります!

■「無くす」のではなく「気付く」
ただし、偏見を持ってしまうことは誰にでもある自然なことです。アンコンシャス・バイアスは、無意識に迅速な判断を可能にします。例えば災害時には、過去の経験に基づいた直感的な判断により、予期せぬ事態に迅速に対応することが可能になることもあります。このように、アンコンシャス・バイアスは状況によっては、プラスに働くこともあります。問題はこの無意識の偏見によって、相手に価値観や行動を「悪気なく」強制してしまうことです。
偏見は無くすのではなく、気付くことが重要です。「今、自分は偏見で判断していないか?それは本当に正しいのだろうか?」と立ち止まって考える習慣を持つことが大切です。また、完璧を目指さず、日々改善していくことも重要です。
アンコンシャス・バイアスに気づくことは、自分自身の成長への第一歩です。男女ともに働きがい、やりがいをもって活躍できる環境をつくるために、職場や家庭、地域などに潜む、「アンコンシャス・バイアス」に目を向けることからはじめませんか。

■これからも住みやすいまちを目指して
砺波市は過去に、住みやすさランキングで全国2位に選ばれたこともあります。砺波市に住み続けてきた人も、これから住み始める人も、「やっぱり砺波市って暮らしやすいよね」と生活面でも心の面でも実感できるまちを目指していきたい、そう考えています。

■お待ちしています 知ることで意識が変わる
男女共同参画推進活動について出前講座を行っています。これまでの取り組みや男女共同参画社会について詳しくお伝えします。

企画政策課
【電話】33-1145

企画政策課 宮下主任

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