明けましておめでとうございます。令和6年の幕開けにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
皆様には、希望に満ちた新年を健やかにお迎えになられましたこと、心からお慶びを申し上げます。
今年は甲辰「きのえ・たつ」です。甲には一番という意味があり、辰は想像上の生き物ながら海や水の神様であり龍が現れるとめでたいともいわれ、この組み合わせである甲辰は「成功という芽が成長していき、姿を整えていく」と言われています。
さて、一昨年に村長に就任させていただき、二度目の新年を迎えることとなりました。
昨年は、公約として掲げた4つの政策方針や村の総合戦略に沿いながら以下の通り諸施策に取り組んでまいりました。
(1)「未来へと持続する村づくり」では、「月イチ園むすび」の継続的な実施などコミュニティの形成に取り組み、また、関係人口創出として、人と人のつながりを生み出すことにも引き続き注力してまいりました。また、地域力創造アドバイザーを活用しながら、ふるさと納税の拡充推進や、企業版ふるさと納税の受け入れの体制の構築を致しました。昨年11月には東京駅においてふるさと納税のPRを行ってまいり、総来場者数約4,000人の方に日本酒・鱒ずしの試飲試食を頂きまして、『美味しい』という言葉を沢山いただくともに、『日本一小さな村』という点に興味を持っていただける方も多くおられました。今後もふるさと納税についての取り組みは、継続して進めてまいりたいと思っております。
(2)「子育てしたくなる村づくり」では、乳幼児育児への支援強化の一つとして2,000円分のおむつ券の配布事業を新たに実施いたしました。こちらは金銭的な支援という意味合いはもとより、保健師の訪問時や健診時に、親御さんの方々が子育てにおいて孤独にならないよう配慮が出来る仕組みとして今後も進めてまいりたいと考えております。また、今年度より医療費助成を従来の中学3年生までから18歳までに拡充し、子育てしやすい環境づくりを進めています。
(3)「高齢者にも安心な村づくり」としての公共交通環境の整備として、10月に自動運転バスを導入している茨城県境町を視察してまいりました。これまでの議会答弁等でも述べておりますが、移動支援として自動運転バスありきではなく、舟橋村にあった交通弱者支援はどのようなものなのか、引き続き方向性の検討に取り組んでまいります。また、今年は富山県でも河川の氾濫による被害が発生するなど、災害がいつどこで起きてもおかしくないことを再認識させられたところであります。各種災害協定の締結の推進や、高齢者世帯に対し、防災備蓄品の補助を行うなどの高齢者の方も含めて安全安心な暮らしができるように支援してまいります。
(4)最後に「公平で透明な役場づくり」として、全職員に対し360度評価及び面談を実施してきました。各職員の方々が職場内でどう捉えられているのかを客観的に認識してもらい、長所は更に伸ばしていただき、課題とされている点については各自に改善を図ってもらっています。また、面談等を通じて職員から上がってくる提案等については、チャレンジする機会の創出に努めております。昨年末は庁舎内にBGMが流れていたかと思いますが、これも職員による来庁者に対しての環境改善を図る目的で試験的に実施しました。また、複業人材クラウドを活用し、外部アドバイザーによるアドバイスを受けながら、諸課題の解決に取り組んでおり、職員のスキルアップにつながっており、今後の活躍を期待しています。
その他、キンボールアジアカップにて舟橋村在住の選手が日本代表としてアジアカップ3連覇に貢献したことや、常願寺川公園スポーツクラブのサッカーチームがまた舟橋中学校の硬式テニス部がそれぞれ全国大会に出場し、スポーツの分野においても特筆されるべき成績を収めて頂くことが出来ました。
そして令和6年度にむけては、村民の皆様にとっての行政サービスの利便性向上を目的にデジタル化の推進図っていくこと、そしてアナログ的なコミュニティの創造を新たに注力して参りたいと考えております。
日本一小さな村だからこそできる取り組みをもって、日本一輝ける村へと。
まさに龍が如く飛翔していくよう、本年一年も邁進させて頂きます。
最後に村民の皆様方の本年一年のご健勝とご多幸、弥栄をご祈念申し上げ、新年のご挨拶させて頂きます。
舟橋村長 渡辺 光
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