健康ミニ講座

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■『尿酸値の目標は何mg/dL?』
尿酸値の病的な状態として、年齢・性別を問わず7.0mg/dLを超える状態を「高尿酸血症」と診断します。高尿酸血症は痛風や尿路結石の原因となり、内科以外に整形外科や泌尿器科などでも診ることがある疾患です。痛風・高尿酸血症の患者は年々増加しており、食生活の欧米化がその原因であると言われています。さらに近年では高尿酸血症が心血管病の危険因子となることが知られるようになりました。尿酸はプリン体という物質が体内で分解された燃えカスです。高尿酸血症の治療ではプリン体をとり過ぎないようにカロリー制限と節酒を行います。一部の健康食品には高プリン食もあるので注意が必要です。また、アルコール飲料に含まれるプリン体の影響も重要ですので、尿酸値を上げないためには1日に日本酒1合、ビール350mL～500mLが目安となります。コロナ禍があけて飲み会の機会も増えてきた今日このごろ、健診などで尿酸値を確認してみてはいかがでしょうか。
高岡市民病院　循環器内科　中橋卓也