文字サイズ
自治体の皆さまへ

健康ミニ講座

31/38

富山県高岡市

■強迫性障害について
「手が汚れた気がして何回も手洗いをした」「戸締りが心配で何度も施錠を確認した」「特定の数字や行動が不吉に感じるので避けている」など、不合理であるとわかっていても不安から同じ行為を繰り返し、時に日常生活にも支障をきたしてしまう場合、それは強迫性障害かもしれません。強迫性障害は有病率が1~2%程とされ、めずらしい病気ではありません。そんなことはないと理解していても不安を伴って反芻(はんすう)される「強迫観念」とそれを打ち消すために繰り返される「強迫行為」からなり、生活上の苦痛と妨げになります。コロナ禍では感染恐怖から過剰に手洗いや消毒をし、屋外でもマスクなどの対策がないと外出できないなどの強迫症状がある人が増えています。治療はSSRIを主とした薬物療法と認知行動療法などの心理療法を組み合わせて行います。慢性化し、うつ病などを合併することも少なくないため、気になる症状がある場合は医療機関への相談をお勧めします。

高岡市民病院 精神神経科主任部長 平尾直久

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU