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自治体の皆さまへ

救急事故を未然に防ぐため 予防救急の意識を高めましょう!

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富山県高岡市

高岡市では、昨年8,054件の救急出動があり、7,272人を搬送しました。これは、1日平均22回救急車が出動し、市民の約23人に1人が救急車により搬送されたことになります。出動件数、搬送人員ともに過去最多となっています。
救急出動件数が増加する中、転倒などの不慮の事故で搬送される「一般負傷」という事故種別が増加傾向にあり、令和4年度は全体の約2割を占めています。
この「一般負傷」は、高齢者や小さな子どもによる事故が多く、こうした事故を未然に防ぐには、自分や家族など身の周りで起こりうる危険を認識し、注意を払ったり、事前に対策をしたりする「予防救急」の取り組みが大切です。
救急車などの限りある救急医療体制を有効活用するため、各家庭で予防救急の意識を高めましょう。

■事故種別の割合(令和4年)

〔一般負傷〕
災害や交通事故、運動競技事故などに分類されない不慮の事故によるもの

■高岡市救急出動件数推移(平成26年〜令和4年)

■予防救急講習
消防本部では予防救急講習を開催しています。救急事故には日ごろの心がけひとつで防げるものがたくさんあります。知識を身につけて、ケガや病気を予防しましょう。事業所や自治会などで予防救急講習の開催を希望される人は、最寄りの消防署へお問い合わせください。

■実際に起きた不慮の事故例
・部屋の段差につまずき転倒した
・床のカーペットで滑って転倒した
・階段で足を滑らせ尻もちをつくように転倒した
・椅子の上に立って電球の交換をしていて、バランスを崩して転落した
・高齢者が餅などを喉に詰まらせた
・子供がたばこやおもちゃを飲み込んだ

事故の原因で最も多いのが「転倒」です。実際に救急現場では、「普段から慣れているから、注意していなかった」という声が多く聞かれます。骨折すると、高齢の場合、そのまま社会復帰ができないケースもあります。

■事故の原因を知って対策をしましょう
《転倒を防ぐには》
・家の中の段差を少なくしましょう
・階段、廊下、玄関、浴室など滑り止め対策をしましょう
・足元の荷物などの整理整頓を心がけましょう
《転落を防ぐには》
・階段には手すりを設置し、足元にライトなどをつけましょう
・バランスの悪いものには上らないようにしましょう
・ベッドにも転落防止の柵をつけましょう
《窒息・誤飲を防ぐには》
・喉につまりやすい食べ物は小さく調理し食べやすくしましょう
・食べる時はよく噛んで食べましょう
・子供が飲み込んでしまう可能性のあるものは手が届かない場所や、引出しなどに片付けましょう

■こんなときは迷わず119番を!
どんなに予防救急に努めていても、事故が起こるときはあります。緊急を要するときは迷わず救急車を呼んでください。
・意識がない、もうろうとしている
・けいれんが止まらない
・大量の出血がある
・ろれつがまわりにくく、うまく話せない
・突然の激しい頭痛
これら以外でも、緊急性が高いと判断した時は迷わず救急車を要請してください!

■判断が難しいときは…救急受診アプリ「Q助(きゅーすけ)」で確認しましょう
急な病気やけがをしたとき、症状を画面上で選択していくと、緊急度に応じた必要な対応を判定してくれるアプリです。医療機関や受診手段の検索なども行うことができます。
総務省消防庁「Q助」案内サイト(2次元コードは本紙3ページをご覧ください。)

問合せ:消防本部警防課
【電話】22-3133【FAX】22-1994

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