■いろいろあります肛門疾患
排便の時に肛門から出血したり、何か飛び出てきている感じがしたり、痛みが出たりすることはありませんか。こういった症状を引き起こす肛門疾患には、いろいろな種類のものがあります。
痔の病気には、内痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(じろう)(あな痔)などがあります。また、肛門の外側が腫れる血栓性外痔核や痔瘻の前兆となる肛門周囲膿瘍(のうよう)、痔以外に肛門ポリープや直腸が脱出してくる直腸脱といった病気もあります。
これらは、基本的に良性疾患(癌などの悪性腫瘍ではないもの)なので、症状に合わせた治療を行います。病気の種類や自覚症状の強さに応じて、手術治療が必要かどうかを相談して決めていきます。また、悪性腫瘍でないかどうかを、きちんと調べておきましょう。
診察を受けることが恥ずかしいと思われるかもしれませんが、まずは診察を受けてその病気に合わせた治療をしていくことが大事です。症状があれば早めに受診しましょう。
高岡市民病院外科主任部長 今川健久
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