健康ミニ講座

27／33

■尿管結石の原因と治療
腎臓にできた結石は腎結石といい、症状が出ないまま経過することも多い病気です。尿の流れに沿って尿管内に落下した結石を尿管結石といい、腰背部や側腹部に非常に強い痛みが起こります。30歳から60歳の男性が多く、夜間や早朝に発症し、3時間程度痛みが続くこともあります。
原因は高血圧や肥満などの生活習慣病や普段の食生活といわれ、特にシュウ酸や尿酸、カルシウムに注意が必要です。
結石の治療は痛みが強いときは鎮痛剤を使用し、排石を促すため水分摂取量を増やします。結石が大きい場合や数か月間排石しない場合は手術や衝撃波で破砕することも行っています。結石が一回できた人は10年で6割再発するといわれています。再発予防には食事療法や水分摂取を行うことを推奨しています。結石治療でご心配な人は一度かかりつけ医や泌尿器科にご相談ください。

高岡市民病院泌尿器科医長　菊島卓也