■骨粗鬆症(こつそしょうしょう)について
骨粗鬆症とは、骨量や骨質の低下により骨の構造が脆くなる状態をいいます。
女性は60歳代から骨粗鬆症の患者さんが急激に増加します。60歳代では5人に1人、80歳以上では5人に2人が骨粗鬆症になると言われています。
骨粗鬆症が原因で骨折しやすい部位は、股関節(足の付け根)、背骨、手首、肩です。一度骨折を起こすと受傷前の活動レベルに戻りづらく、要支援・要介護の原因になっています。骨折してしまってからでは遅いため、骨粗鬆症の治療は重要となります。適度な運動や、外の日差しを浴びること、バランスの良い食事を摂ることが推奨されますが、骨密度の改善に乏しい場合には薬物療法の適応となります。治療薬は内服、点滴、注射などがありますが、患者様のライフスタイルにあった薬剤を選択します。
骨粗鬆症は早期からの治療が望ましいため、気になる人はかかりつけ医にご相談ください。
高岡市民病院 整形外科部長 田村嵩
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