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第2次 黒部市総合振興計画 後期基本計画を策定(1)

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富山県黒部市

■将来都市像~大自然のシンフォニー文化・交流のまち 黒部~
黒部市総合振興計画審議会(会長:中村和之富山大学副学長)から総合振興計画後期基本計画(案)について答申をいただき、答申内容に基づき後期基本計画を策定し、黒部市議会3月定例会において議決されました。
策定にあたっては、審議会での意見、社会状況などの変化、市民アンケートによるニーズの変化に加え、黒部市未来会議でのまちづくりへの意見も踏まえ、後期基本計画を策定しました。
当計画は、平成30年度~令和9年度の10年間の本市の長期的な展望を示す「基本構想」と計画期間を前期・後期の各5年に区切り、まちづくりの施策、メニューを定めた「基本計画」、具体的な事業をまとめた「実施計画」の3層構造から成り立っています。
今回策定した「後期基本計画」は、令和5~9年度の5年間での施策の方向性などをまとめたものです。
後期基本計画では、現在の黒部市が誕生以来の将来都市像をそのままに、その実現のため、市民の皆さんが自分たちのまちの将来のことを「我がこと」として考え、行動し、より積極的に関わってもらうことを期待し、基本理念に「みんなでつくろう黒部の未来」を新たに加えました。
また、社会課題の解決のために生き生きと活動する方々や新たなチャレンジを応援し、そして住む人が輝き、その姿を見て人が集まる好循環のイメージを市民全体で共有するために、「みんなのチャレンジを応援し、住む人が輝き、人が人を呼び込むまち」も基本理念に加えました。
さらに、時代潮流や本市を取り巻く状況の変化を踏まえ、本市の施策を効果的かつ効率的に進めていくために、本計画の策定から実行にあたって、計画全編を通じて持つべき共通する視点を整理しました。(下ページ)

■時代潮流や本市を取り巻く状況の変化を踏まえた計画全編を通じて持つべき 8つの視点
(1)人口減少社会への対応
・コロナ禍の変化を活かした外部人材の活用
・地元定着と将来のUターン
・子どもを産み育てやすいまちづくり
(2)地球温暖化対策・脱炭素社会の実現
・地球温暖化対策
・脱炭素の実現
(3)安全・安心の確保
・出かけやすいまちづくり
・地域防災力の向上
(4)デジタル社会の実現
・DXの推進
・デジタルデバイド対策
(5)協働・共創のまちづくり
・住民参加型のまちづくり
・民間企業との共創
(6)支え合うまちづくり
・コミュニティ強化
・重層的な支援体制の充実
(7)多様化・多様性の尊重
・多文化共生社会の実現
・ダイバーシティ、インクルージョンの推進
(8)SDGsの推進
・持続可能なまちづくり
・誰一人取り残さないまちづくり
 ↓
特に「人口減少社会への対応」については、日本全国共通の課題であり、国を挙げての対策が求められます。本市においても最重要課題として捉え、国・県・関係団体と連携しながら、コロナ禍における社会の変化をチャンスに変えるという意志を持って人材面からの地域の活性化を図ることを基本的な考えとして対策に取り組みます。

◆コロナ禍の変化を活かした外部人材の活用
地方移住の高まり、テレワークや複業の普及などの働き方の変化をチャンスに変えていく
◇都市部の複業人材とのマッチング
テレワークや複業など、都市部の専門人材を黒部の企業とマッチングさせることで地域経済の活性化を図ります。

◇テレワークオフィスの設置
山・丘・海と本市の特徴を活かしテレワークオフィスを整備しテレワーカーを誘致します。また、単なる誘致にとどまらず、黒部の企業との出会いを増やし課題解決型の関係人口を増加させ、将来の移住・定住につなげます。

◇就業体験事業の実施
産学官が連携を図り、企業の課題解決に資する実践型のインターンシップ事業を実施することで、企業の成長を支援するとともに学生の黒部への就職を促進します。

◆地元定着と将来のUターン
◇働き方改革と人材確保支援
働き方改革と人材確保について、中小企業等への支援を図り、人の定着や移住につなげます。

◇企業の枠を超えた交流
市内企業に就職した者同士の交流の場を設けることにより、若年層の地元企業への定着や女性活躍を促進します。

◇地域教育(未来の大人への種まき)
子どもたちに本市で活躍する人や本市の良さ、課題も含めてよく知ってもらい、地元定着や将来のUターンにつなげます。

◆子どもを産み育てやすいまちづくり
◇重層的な支援体制の充実
親の孤立を防ぎ、地域で子どもを育てる、子育てしやすい環境をつくり、出生率、出生数を向上させていく必要があります。

◆3つの基本理念
・市民の参画と協働によるまちづくり
・みんなでつくろう黒部の未来
・みんなのチャレンジを応援し、住む人が輝き、人が人を呼び込むまち

ここでは、前期基本計画からの変更点も含めて、計画の概要を説明します。

■基本方針1 自然と共生し、安全で安心して暮らせるまちづくり
北アルプスの山々から黒部川の流れに沿って広がる扇状地、そして富山湾までもが一体となった本市の自然環境は、本市の大きな宝であり、この自然環境の保全に取り組みます。また、地球温暖化の影響と考えられる局地的豪雨等が脅威となる中、防災面の取組を強化するとともに、脱炭素社会の構築に向けた計画を策定します。
主な施策:
(1)自然環境の保全
(2)河川・海岸環境の保全と整備
(3)森林環境の保全と活用
(4)水の保全と活用
(5)脱炭素・循環型社会の形成
(6)防災・消防体制の充実
(7)交通安全・防犯対策の充実

■基本方針2 地域の活力を生み出す産業育成のまちづくり
専門人材の確保に悩む市内企業等と都市部の複業人材やテレワーカーとのマッチングに取り組むことで、地元地域の課題解決や生産向上につなげます。また、働きやすい職場や働きがいのある職場づくりを推進し、人材の確保や定着を図るとともに、関係人口を増大させ、人材面からの活力あるまちづくりを進めます。さらに、黒部ブランドの強化による農水産業の振興や、近隣市町、広域的な観光ルートの発信に努め、滞在型観光を推進していきます。
主な施策:
(1)人材面からの産業活性化
(2)働き方改革・雇用の確保
(3)農林水産業の振興
(4)商工業の振興
(5)観光の振興

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