特集 みんなでつくろう黒部の未来

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一人ひとりが「まちづくり」の主役。さあ、このまちの話をしよう!

黒部市のまちづくりにおける最上位計画「第2次黒部市総合振興計画」では、3つの基本理念「市民の参画と協働によるまちづくり」「みんなでつくろう黒部の未来」「みんなのチャレンジを応援し、住む人が輝き、人が人を呼び込むまち」を掲げています。この基本理念は、市民の皆さんが、自分たちのまちの将来を「我がこと」として考え、行動し、より積極的に関わってもらうことを期待するとともに、社会課題の解決のためにいきいきと活動する方々や新たなチャレンジを応援し、その輝く姿を見て人が集まる好循環を期待するものです。
令和4年6月に開催された「第1回黒部市未来会議」を皮切りに、市民の皆さんが自分たちでまちの課題や将来について考え、話し合う活動が市内各地・各分野に広がっています。
今月号では、今年度市内で行われた様々な話し合い活動の概要をご紹介します。
皆さんも、まずは身近な人と黒部の未来について話し合い、行動してみませんか?

◆黒部市未来会議
「黒部市未来会議」は市民の皆さんが自由に参加し「まち」の未来について話し合う場で、令和4年から始まり、今回で8回目となります。
日程：7月3日(水)
場所：桜井高校
テーマ：「桜井高校生はどう考える?10年後の黒部市住みたいまち・働きたいまち」
参加者：桜井高校生20名
未来会議で出た意見：「10年後も黒部市に住みたい?」という質問に対し、生徒たちからは、地元の安心感を語る声がある一方で、都市への憧れなど、様々な意見が聞かれました。また、「住みたい」「働きたい」と思うには、どんなことが必要かという質問には、「交通の便を良くしてほしい」「もっと遊べる場所を作ってほしい」など、具体的な要望が多数寄せられました。

◆各地区自治振興会の「話し合い事業」
市内の各地区自治振興会では、地域の課題を「我がこと」として捉え、地域の活性化や賑わい創出とともに地域力を高めようと、県の中山間地域「話し合い」促進事業を活用して「対話による課題解決」に取り組む地区が出はじめています。

◇前沢みらい会議
前沢地区では、今年度、県の中山間地域「話し合い」促進事業を活用し、「前沢みらい会議」を開催しました。自治振興会や町内会の役員だけでなく、地域でがんばる若い人たちが参加し、「住みよいまち」や「持続可能なまち」、「5年後の地域の未来」などについてワークショップ形式で話し合いが行われ、1月18日に開催された第3回会議では、みんなで行う地域づくりの活動計画「アクションプラン」が策定されました。
参加者からは、「地区の魅力を再発見することができた」、「地域のみんなで計画を作ることができてよかった」、「いろんな人と話し合えて楽しかった」などの感想が聞かれました。

〔「話し合い」の手順〕
(1)地域の未来大予測
みんなで地域の現状や未来像について話し合います(未来志向で課題整理)
(2)まち点検andアイデア大会
みんなで地域を点検・確認し、アイデアを出し合います(地域の資源を探す)
(3)みんなでつくろうアクションプラン
みんなでできる活動の計画(アクションプラン)を策定します(実現可能な計画作り)

前沢地区のほか、東布施、愛本、石田、内山、下立の各自治振興会でも、県の中山間地域「話し合い」促進事業を活用しアクションプランを策定しています。
その後、各地域では、プランに基づき、具体的な活動が行われています。

◇愛本アクションプラン実行委員会
愛本地区では、「話し合い事業」を活用して策定したアクションプランを実行に移すために「愛本アクションプラン実行委員会(通称AAP)」を立ち上げ、様々な活動に取り組んでいます。
若手が活動の中心となり、伝統文化の継承やSNSでの情報発信、農業の担い手不足などを地域課題に掲げ、地域の各種団体と連携をとりながら、若い世代が活躍しやすい地域を目指しています。
AAPの活動は、地域の活性化と若い世代が地域づくりに興味を持つきっかけづくりに貢献しています。

〔AAPで実際に実現した企画〕
・田植え・稲刈り体験
・あいもとエンジョイ24「愛の伝言花火」
・山本家トライアルカフェ　など

◆スクールミーティング
「スクールミーティング」は、中学生が市長との直接対話を通して、行政を身近に感じるとともに、地域への理解を深め、自分の将来について考えるきっかけとなるよう実施しているものです。
・10月8日(火)　清明中3年
・10月30日(水)　明峰中3年
・11月11日(月)　清明中2年
・11月22日(金)　明峰中2年
テーマ：「KOKOくろべやあおーよを中心とした地域の活性化」
中学生から出た意見：学校外での学習スペースや道路環境に関する意見が出たほか、「KOKOくろべと富山地方鉄道とのコラボレーションができないか」「あおーよのイメージキャラクターを作れないか」など、中学生ならではの斬新な意見が出されました。

◆黒部市子育て支援ネットワーク事業交流会
日程：12月26日(木)
場所：市役所
子育て中の家庭の孤立を防ぎ、地域で子育てしやすい環境づくりを目指し、子育て支援ネットワークを構築するために、市内で活動する16の子育て支援団体と市内地区組織8地区の方々と市で交流会を開催しました。参加したすべての団体の活動紹介を通して顔が見えるつながりができました。
参加した団体・地区組織の方からは、今後も継続的に交流会を開催してほしい、他の団体と一緒に活動したい、などの意見が出ました。